過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/27(木) 20:08:21.06 ID:asNSo3CW0
「ね、レオナ。これが終わったら、一緒にペンションで働かない?」
私がそう言ってあげると、レオナはさっきよりもいっそう、驚いた顔をした。どうして、って表情で私を見つめ返してくる。
どうして、って決まってるじゃない。
「だって、あなたは、レベッカのお母さん、なわけでしょ?私も、アヤも、レベッカのことを他人だなんて思えない。
それなら、レベッカを産んでくれたあなただって、同じ。
産んでくれたあなたと、血のつながった私と、アヤと、レベッカはお母さんが3人だね。
ふふふ、ロビンがうらやましがるかも」
ロビンのことだから、そんなことを言うよりも、「じゃぁ、レオナも私のママになって!」とか言いそうだけどね。
レオナは、なんだか呆然とした表情になってしまった。私は、それでもレオナに続けた。
「私たちは…家族。レベッカっていう子どもで結ばれた、家族なんだって思う。
私たちのところに来てくれて、本当に良かった。
きっと、その『声』の人は分かっていて、私たちとあなたを引き合わせてくれたんだよね…。
だから、私はあなたを家族だって思う。私たちの居る場所が、あなたの帰る場所だよ」
「レナさん…」
レオナは目に涙をいっぱいに溜めて震えている。大丈夫だよ、レオナ。あなたは、ひとりじゃない。
私は、いつもアヤがしてくれるみたいに、レオナの頭を撫でてあげた。良かったかな…これで少しは安心してくれると良いな…
「隊長もフレートさんも、私ともアヤとも、古い付き合いなんだ。
みんなとっても優しくて、それこそ、こんなことに手を貸してくれるような人たちだから…安心して。
みんなで一緒に、無事に帰ろう」
そこまで言うと、レオナは顔を覆って静かに泣き始めた。
伝わったかな、私の気持ち…アヤは、反対するかな?ううん、するはずないよね。
だって、レベッカとレベッカを産んでくれたレオナだもん。
隊のみんなを家族だって言うアヤが、そんな二人を家族じゃない、なんていうはずがないんだ。
大丈夫、大丈夫だよ、レオナ。あなたもレベッカも、私とアヤがまとめて守ってあげるんだからね。
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