過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/28(金) 20:05:45.43 ID:OJWBqZ2T0
「来たぞ」
隊長の声がした。道路の向こうに目をやると、そこには一台のトラックがいた。
ギュッと胸が締め付けられるような緊張感が私を襲う。
「打ち合わせ通りにね。俺と隊長で、乗ってるのを引き摺り下ろすから、キーラ達は荷台の確認を頼むよ」
フレートさんが作戦を確認する。私とレオナは黙ってうなずいて弾の込められた自動小銃を握りなおした。
隊長が道路にバリケードを広げてゆく手をふさぎ、道路の真ん中でトラックに止るよう手を振る。
そばまで走ってきたトラックは、ほどなくして停車した。
ふぅ、と一息つく。こんなときは、いつも緊張してしまう。
アヤと一緒に居て、慣れてきた部分はあったけど、それでも、何事もないように振る舞うのは一苦労だ。
「ライセンスを拝見します」
隊長が運転席に座った男に言っている。フロントガラスの中には、男が二人見て取れる。
私とレオナ、キーラで荷台の方に回って、コンテナのロックが開くのを待つ。
カチっと音がして、ロックが開いたのが確認できた。私とキーラが銃を構えて、レオナがそっとコンテナのレバーに手をかけた。
グッと、銃を握る手に力がこもる。警備みたいな人が乗っていても、いきなり撃ってくるようなことはないとは思うけど…
でも、そうは言ったって緊張する。
レバーを引いたレオナが、ゆっくりとコンテナの扉を開いた。
中には、梱包されたタンクのようなものがぎっしりと詰められていた。人が乗っている様子はない。
「な、なにするんです!」
そんな声が聞こえてきた。隊長たちもうまくやったみたいだ。
すぐに、縛り付けられた男二人が、フレートさんに連れられて来た。私とキーラさんで荷台に放り込むと、
そのまま運転席へ回って乗り込んだ。
運転席の中は意外に広くて、二つのシートの後ろには、仮眠用だと思われる長いソファー型の座席があった。
私たち3人なら楽に座れる。そこで連邦の制服を脱いで、フレートさんが用意したアナハイム社の係員の服装に着替える。
うまくいった。ふぅ、とため息が出てしまった。
「なんだ、レナさん、緊張してた?」
フレートさんが話しかけてきた。
「そりゃぁ、緊張しますよ!アヤとは違うんですよ?!」
そう言って抗議したら、フレートさんは笑って
「そうだったな、悪い悪い」
と本当にそう思っているのかわからない様子で言って、笑った。もう、失礼しちゃう。
トラックを街の中に走らせて、バーの親父さんに礼を言ってから、北へ向けて出発した。
一晩走れば、オークランドの街につくだろう。そこで後ろの係員たちは放置して、そのまま研究所へと向かう。
次の関門はそこだ。
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