過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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210: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/28(金) 20:06:19.94 ID:OJWBqZ2T0

 「そう言えば、隊長。逃げ出す算段の方はどうなってんです?そろそろ教えてくださいよ?」

「あぁ、そうだったな。あそこには、例の旧軍工廠があったろ?」

 その場所は、マライアちゃんやソフィアを守った、あの戦場のことだ。

「ジェニーに言って、あそこに戦闘機を運ばせてる」

ジェニー、ユージェニーさんのことだ。キーラさんが所属していた隊の元隊長で、アヤの隊長の奥さん。

そう言えば、話に出てこないと思ったら、そんな手を回していたんだ…これは頼もしい。

「なるほど…オークランドからはそれほど距離もない…」

「事前に調べたが、あそこは相変わらずの廃墟らしい。何かを隠しておくには絶好の場所だ」

オークランドでレベッカを取り戻したら、キャリフォルニアベースの近くの隠し塹壕から地下ルートを通って、

旧軍工廠へ行くつもりなんだ。あの日、HLV発射を援護したフェンリル隊が通ってきた秘密通路…

もうずいぶん時間が経っているけど、隊長が調べた、と言うからには、つかえてしまうんだろう。

戦闘機なら、勝てはしなくてもモビルアーマーに追いつかれる心配はない。

ここには腕の立つパイロットが三人もいるんだ。逃げ切るくらい、なんとかなるはず…さすが、隊長。

話を聞くだけで、逃げ切れるような気がしてきたよ!

 「それよりも、レオナさん。中での動きを決めたいんだが、レベッカの居場所は分かるのか?」

隊長がこっちを向いてレオナに聞いた。

「詳しい場所は着いてからでなけれなわからないと思います…」

「あぁ、『声』を頼りに、ってことになるんだな」

レオナの言葉に、隊長は言った。

「はい…」

レオナは少しおどおどしながら答える。大丈夫だよ、レオナ、怖がらなくっても。

「研究所内で出たとこ勝負、か。避けたいところだな…」

「せめて、見取り図さえあれば、ってところなんですけどね…」

二人が考え込んでしまう。

 確かに、そこが一番重要だ。中に入っても、レベッカを見つけられなければ意味がないし、

バレてこっちがつかまるようなことになったら、何をされるかわからない。穏便に事を運びたいけれど…


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