過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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217: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/29(土) 17:02:54.63 ID:200yW6J00

 「こっちの出入り口は?」

キキが、拘禁室のあるエリアから少し離れた大きな建物の隅にあった出入り口を指す。

「そっちは、補給物資の搬入口です。そこは施錠はされてませんけど、監視カメラがあって、

 不審な動きがあれば、すぐにでもバレてしまいます」

監視カメラ、ね…アタシはダリルを見やった。ダリルは、肩をすくめて

「まぁ、システムが分かれば、要領は同じだ」

と口にした。そう言う工作は、お手の物だ。

「なら、調べてみてくれ。この搬入口が使えそうだ。

 こっちの監視塔のサーチライトの電源を落として、注意を引いて、その間に中に入ろう。

 入ったら、倉庫の東側、ここに通気口がある。

  ここから天井裏に潜り込んで、拘禁室のあるエリアに移動する。天井裏から拘禁室までいければいいけど…ここ。

 建物の継ぎ目になってて、多分、ここからは移動できないから、ここで廊下に降りて、あとはそのまま行くことになる」

アタシが思いついたプランを説明すると、ハンナが思い出したように

「ここ。この場所にもカメラが」

と言ってくる。拘禁室に続く廊下の曲がり角だ。

降り立つ位置から、拘禁室までは一本道で、部屋はいくつかあるけど、逃げ道がない。

隠れることはできても、囲まれたらおしまいだ。

「ここのカメラは同じように潰すとしても、道のりは厄介だな…

 別の場所で騒ぎを起こさせても、ここに見張りがいたら鉢合わせる可能性がある」

「停電でも起こしてやろうか?」

「いや、それは前回使ってるらしいんだ。同じ手だと逆に警戒されて人がエリア内に集まってくるかもしれない。

 ここばかりは、押し通るしかないだろうな…」

「配電の区画は調べてみねえとわからないが…

 この見取り図の通りだとするなら、この一角だけ電源を落とすこともできそうだ。万が一のバックアップ策にはなるだろう」

「うん、決まりだな」

 抜けてるところはないよな?退路はさっき決めた通り、基地から北へ出たところにある林道に車を隠しておいてそのまま北上。

そうすりゃぁ、飛行艇を泊めてあるカワグチレイクに出る。見つからなけりゃぁ、脱出の方が楽に抜けられるルートだ。

 これで、大丈夫だよな?うん、そのはずだ。アタシは、頭の中で何度も計画を繰り返した。

不測の事態も予想して、シュミレーションを組み立てる…大丈夫だ、この案なら、ある程度のことまでは対応できる。

それ以上のことが起こっちまったら、それはどんな案を使っても対応できない。

そう言う事態は起こさないように留意すれば良い…


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