過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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228: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/29(土) 17:10:51.30 ID:200yW6J00

 しばらく行ったところで、急に林が途切れて、そこには一機のヘリがローターを回転させて待っていた。

「ポール!」

「大尉!準備できてます!急いで!」

ヘリの傍らに1人の男が立っていて、マライアと大声でそうやり取りした。

「アヤさん、乗って!」

マライアはアタシの背中を押すようにしてヘリに乗せると、自分も銃を構えながら乗り込んできた。

「ポール!出して!」

「了解!離脱します!」

そう言うが早いか、ヘリはフワッと地上を離れて、ぐんぐんと基地から遠ざかっていく。

「アヤさん!退路の確保はどうなってるの!?」

急にマライアが聞いて来た。

「あぁ?!」

「退路!逃げ出す算段、つけて来てるんでしょ?!」

「あ、ああ!カワグチレイクに向かってくれ!そこに飛行艇がある!」

アタシはパイロットのポールに怒鳴った。

「すぐですね。ほら、もう見えてます」

ポールが言ったので表に目を向けると、そこには大きな湖が広がっていて、

そこにはダリルとキキがいるはずの飛行艇が浮いているのが見えた。

 湖の岸にヘリが着地した。

「急げ!」

アタシはそう怒鳴って一番にヘリを降りて飛行艇へ駆け出す。

 銃を片手に、飛行艇に駆け込んで中を覗いた。

「アヤさん!」

「早かったじゃねえか!ヘリで逃げ出してくるとは思わなかったぜ!」

ダリルが笑っている。

「とんだ食わせ物がいたんだ!すぐに出る、離陸準備頼む!」

 そんなことをしてる間に、他の連中も到着して乗り込んできた。

「アヤさん!全員乗った!」

「ダリル!出せ!」

「おう!…ってお前、マライアか!?」

「わけわかんないだろ!?アタシもまだ混乱中だ!」

そう怒鳴ったら、ダリルはまた笑った。

「ははは!あのマライアちゃんが、やるじゃないか!」

いや、ダリル笑い事じゃないんだって!



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