過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/29(土) 17:13:06.53 ID:200yW6J00
「ほ、捕虜の拷問とか、殺害は…ウソ、なんですか?」
ハンナが戸惑い気味に聞く。
「だいたいは嘘だよ、ハンナ・コイヴィスト少尉。
中には、ホントに無差別テロやろうとしてて、危ないから刑務所に送った人も何人かは居たけど…それ以外はみんな無事。
面白いよね、捕まってきた人を翌日、死体袋に入れて運び出すと、みんな無条件でそれを死体だって決めつけるんだから。
あの基地から死体袋で出て行った人のほとんどは内緒でカラバに受け渡し済み」
マライアはクスクスと笑う。
「大尉って、そんな感じの方でしたっけ?もっとこう、嫌な上官って感じのイメージだったのに…」
「あぁ、それはね。一応体面的にやっておかないとまずいでしょ?
うぉほん、『マーク・マンハイム中尉、貴様の報告書は目を通した』、って」
マライアは今度は、声を上げて可笑しそうに笑った。
「それじゃぁ、マークも大尉が?」
「そう、それ!大変だったんだよ!
本当は子ども達もいつもどおりに死体袋で放り出そうと思ってたのに、アイナさん、だっけ?が来ちゃうし、
マークとハンナが子ども達を連れて出てっちゃうし、もう、慌てた慌てた!
警戒網張ったり研究所の連中に微妙にズレた情報流しながら、ルーカスに追跡してもらってさ。
ジョニーの情報がなかったら、危ないところだったんだから」
「ジョニーを知ってるんですか?」
「もちろん、同じカラバだし、あっちは有名人だからね。ただ、向こうはこっちを知らなかったみたいだけど…
彼ら、基本的に単独任務が多いし、そもそもあたしも露見防止のために存在が機密だしね。
でも、こうしてアヤさん連れてきてくれたってことは、子ども達はちゃんと無事にアルバ島についたんだね?」
ハンナがマライアに質問攻めだ。そりゃぁ、まぁ、そうだろうな。
ついさっきまで、このマライア・アトウッド大尉は捕虜を殺して楽しむ、快楽殺人者だと思ってたんだから。
それにしても、今の話…まさか…
「こうして…って、おい、待てよ、じゃぁ、カラバからこいつらへの、うちに来るようにって指示書を回したのは…」
「そ、あたし!なんか、そうするのが良いかなって、虫の予感っていうのかな?そんな感じがしたからさ」
そんな感じ、か…マライアって、スペースノイドだったっけ?違うよな、確か、アースノイドだったはずだ…
なのに、レオナ達が言っていた「声」を聴いたみたいな言い方…まさか、な…。
さらに話を聞いたら、どうやら、基地に入った段階で、アタシとハンナは、マライアに捕捉されていたらしい。
どうやら、マライアが独自に回線を引いて取り付けた監視カメラがあったらしく、それでアタシらの姿を確認したマライアは、
準備していた偽の警報で基地の警備兵をてんで違う方におびき寄せるシステムを停電と同時に起動するようにプログラムし直し、
アイナさんとマークを拘禁室から出し、銃と爆弾を準備し、ヘリの手配を済ませていた。
事前にどれだけの準備をしていたか知らないけど、見事、としか言えない手際だ。
アタシもダリルも、マライアにハメられたんだ、信じらんないよ。
アタシがマライアの準備した舞台の上で踊ってたなんてさ!もう、すごすぎて、やっぱり腹が立ってくるくらいだ!
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