過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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239:アウドムラ ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/30(日) 02:25:32.66 ID:CYaP2sVk0

 「アヤ、おい、アヤ起きろ」

ダリルの声だ。なんだよ…どうしたってんだ?アタシはクラつく頭を振って、意識を覚醒させた。

いつの間にか眠っていたらしい。時計は、夜中の1時を回っている。

マライアは、まだ、アタシの膝を枕にしてクークー寝息を立てている。

寝ている顔は、なんだかあどけなくて、やっぱりこいつは妹なんだな、とか感じてしまう。

他の連中も軒並みシートに座って寝入っていた。すまんな、ダリル。こんな状況で操縦さしちまって。

「悪い、寝てた…どうした?」

アタシが聞くと、ダリルはなんでもない風に

「ぼちぼち、カナザワに着く。お前、床じゃさすがに危ねえから、席につけ」

と言ってきた。着水ほどじゃないだろうが、床に座ったまんまの着陸なんか、ぞっとしない。

「あぁ、了解」

アタシはそう返事をしてマライアを担ぎ上げた。

「ほえ?アヤさん?」

さすがに目を覚ましたマライアがそんな呆けた声を上げる。

アタシは返事の代わりに、マライアをドッとシートに座らせて、ベルトをしてやった。甘やかしすぎかな、と思ったけど、

まぁ、無事にこうして逃げ出してこれたのも、マライアのお陰だ。ご褒美、ってことにしといてやろう。

眠っている他のやつらのベルトを確認したアタシがその隣に座ってベルトをすると、

マライアはそのままアタシの肩にもたれてきて、夢の中に戻って行った。しかし、本当に根性座ってんな。

いや、根性、っていうか、そう言うの感じるなにかが頭の中でぶっとんじゃったんじゃないかって風にも思える。


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