過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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253: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/30(日) 21:39:14.93 ID:CYaP2sVk0

 「レナさん…」

心配そうに、レオナが私に声を掛けてくる。何を言いたいか、なんてことは、分かってる。

だから、そんな顔しないで、レオナ。

 私は返事をする代わりに、レオナに笑いかけた。でも、レオナは気持ちを抑えきれなかったみたいだった。

「レナさん、ごめんなさい…私があんなことしなければ…」

レオナは、そうつぶやいて、歯を食いしばりながら、涙を流した。仕方ないよ、レオナ。

あなたがしなかったら、きっと私がしていたと思う。だから、気にしないで。

 研究所への潜入は、驚くほどにスムーズに行った。

入り口に軍用車を回して、手錠をかけたレオナを見せたら、すぐに中へと通された。

そこで、車から飛び出て、人気のない通路に入り込んで、二人して研究員の制服に着替えて、中を散策した。

 私も、レオナも、レベッカを感じていた。車に乗って入り込んだ地下階よりももっと下層で、彼女の気配がしていた。

私たちは、エレベータに乗り込んで、ほとんど直感で、地下4階に降り立った。

白く塗られて、妙に明るい感じのする廊下を歩くこと、少し。

私とレオナは、研究員と護衛の兵士に付き添われた、子どもを見つけた。レベッカだった。

写真で見たよりも少し大きくなっていたけど、その顔は、本当にロビンそっくりだった。

 このタイミングだ、私は、そう思って、手に握っていた爆弾の遠隔操作のスイッチを押した。

でも、何度それを押しても、爆発が起こった気配がしない。

隊長たちに何かあったのか、このスイッチが壊れているのか、私にはわからなかった。



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