過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/30(日) 21:42:09.09 ID:CYaP2sVk0
男はさらに、今までにないくらいに腕を大きく振りかぶった。
あぁ、これは痛そうだな…私がそれはそれを覚悟して、ギュッと目をつむり顎を引く。
「やめて…!やめなさい!!」
突然、レオナが叫んだ。でも、ダメ、これは来る…。
ヒュッと言う布ずれの音がして、今日一番の衝撃が私の顔面を直撃した。
飛びそうになる意識こらえるけど、口の中の出血が一層ひどくなって、溢れるみたいに流れ出る。
「あなた達は…それでも、人間ですか?!無抵抗の人をいたぶって…なんとも思わないんですか!?」
レ、レオナ…ダメだよ、挑発したら…
「人間?貴様らが?」
男はそう言ってレオナを鼻で笑った。それから私の髪をつかむと、ぐいと自分が殴った私の顔をレオナに見せつけるようにする。
「貴様が喋ってくれても良いんだぞ?ここへどんな目的で侵入した?
一緒に逃亡したガキどもはどこだ?何から話してもかまわんぞ?でなければ、この女がもっと苦しむことになる」
レオナは、私の顔を見て、それから、男を睨み付けた。レオナ…落ち着いて…変に挑発しちゃ、ダメ…
私の想いが伝わったのかどうか、レオナは、口をへの字にキュッと閉じて、男から顔をそむける。
そう、それでいいんだよ、レオナ。
「ははは、研究の材料は喋る口も持たんのか。まぁ、それもいつまで続くことか…
この女の苦しみや痛みが感じられないわけはないだろ?ニュータイプ様だものな?
それとも、何か、実験台にされて、そんな感情はどこかに飛んで行っちまったか?
まぁ、所詮、戦うための道具だ。そんなもの、あろうがなかろうが関係ないだろうがな…」
その言葉に、レオナは再び、男の顔を睨み付けた。レオナの、焼けつくような怒りが感じ取れる…レオナ…!
「どっちが道具か、なんて、一目瞭然でしょう?権力の狗に成り下がって人の心を捨てたあなた方こそが道具よ!」
男が私の髪を突き放すようにして離し、レオナの方に歩み寄って行った。
ダメ…レオナに手を出さないで…!
パシンッと乾いた音が響いた。男の平手がレオナの顔を捉える。レオナの顔が痛みにゆがむ。ダメ…やめて…。
でも、レオナは男を睨み付けるのをやめない。
「道具風情が、生意気な口を利く」
男がまた、平手でレオナをはたく。レオナ…傷つくのは、私だけでいい…やめて!
「道具は道具らしく、使用者の言いなりになっていればいい。
我々に従って、敵と戦い、我々の勝利にその身を捧げて、いればいいのだ!」
バシン、と再びの平手打ち。
「私は、道具じゃない!」
急にレオナが大声を上げた。
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