過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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267: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/02(火) 00:58:35.05 ID:noxIO77/0

 「あれがオークランド研究所か」

ダリルがつぶやくように言う。アタシは、日も暮れかけたころ、ダリルと、マライアと研究所を望める切り立った崖の上に居た。

フレート達はマークとハンナと一緒に少し休ませている。

 アイナさんとキキは、ベルントに頼んで、アルバ島に送ってもらっている。

残る、と言い張ったアイナさんだけど、正直、これ以上アイナさんを危険にさらすことはできなかった。

だから、ペンションでアタシ達の帰りを待っててくれと、なんとか頼み込む形で、折れてもらった。

 それにしたって、この研究所は、まいった。

所内の様子をみて、アタシはまず、まっさきに後悔した。最初の判断がそもそも間違ってたんだ。

アタシがこっちに来るべきだった。なんだ、この警戒態勢?

レナ達の侵入がバレて警戒レベルが上がったんだとしたって、厳重すぎる。

この広い敷地に、監視塔、見回りの警備兵、機銃を積んだトラックまでもがあちこちに配備されている。

ニュータイプ研究所が、こんなに厳しい警備体制を敷いているなんて、思ってもみなかった。

「これはちょっとすごいね」

マライアが双眼鏡をのぞきながら感嘆している。

「隊長の野郎、無事なんだろうな…」

「大丈夫でしょ」

ダリルの言葉に、マライアが言う。

「だって、隊長だもん。『ヤバくなったら逃げろ』の創始者だよ?あのとき、言ってたじゃない。

 『逃げて助けを呼ぶもよし、逃げて隠れて、チャンスをうかがうもよし』だよ」

マライアがさらに明るい口調で続ける。

「隊長はたぶん、支援の要請をフレートさん達に任せて、自分は残ったんだよ。

 今もきっと、あの基地のどこかにいる。情勢を整えながら、たぶん、なにかの準備をしているか、

 そうでなきゃ、一瞬の、決定的なチャンスを息を殺して狙ってる…」

「そうだな、あの人は、そう言う人だ」

アタシはマライアの言葉にうなずいた。

 おそらく、アタシらが行動すれば、隊長は何かしらの援護をしてくれるはず。でもそれが何かまでは分からない。

いや、分かる必要はないんだと思う。むしろ、こっちから隊長にわかるように伝える方法を考えた方が良いくらいだ。

あの研究所のどこにいるかわからない隊長に、それをするのはたぶん不可能だとは思うけど。


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