過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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269: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/02(火) 00:59:50.43 ID:noxIO77/0

「ハッタリ?」

「そ。格納庫と工場を襲撃して、混乱させて、その隙に、ティターンズの陸戦隊に変装して研究所に入る。

 さすがにその状況なら、所属確認なんてしている暇はないだろうから、多少は自由に動けるでしょ?

 その先は潜入班の力量次第だけど、たとえば、警護任務を仰せつかったから、

 捕虜の位置を知りたい、とか、そんなこと言って場所を聞き出すのもありだと思うし」

なるほど…悪くないように思える。

うまくいけば、捕虜を奪回されないために急ぎ移送する、とか言って、連れ出すこともできるかもしれない。

あのデカい施設で、あの警備の数だ。いちいち他部隊所属の人間の顔なんて覚えてないだろう。そこに付け入る隙がある、か。

 「それで行こう」

アタシはマライアとダリルの顔を交互に見てそう告げた。二人は、引き締まった表情で、首を縦に振ってくれた。

「なら、とっと戻って班分けだな」

「うん、そうしよう。あたし、フレートさんにお願いしたいこともあるしね」

二人の言葉を聞いて、アタシもうなずき返して、とりあえず、サンフランシスコの街へ戻る道のりを車で戻った。

 途中のケータリングのお店で夕食を買って、フレート達の待っているホテルに戻った。

そこで、夕飯を食べながら状況と作戦を説明して、班分けをする。

 潜入班には、アタシと、ハンナにマークで決まった。

二人は、今の軍の状況に詳しいし、戦力的なことはちょっと不安があったけど、アタシがカバーできる範囲だと思う。

それから、外部の支援にダリル。情報連携は重要になってくる。

問題は、研究所の地下に入った際に連絡が出来なくなることが想定されるってことだ。

それについては、これからダリルに対策を練ってもらう。

どうやら、思い当たるところがあるようなので、そいつは任せることにした。

それから、格納庫と工場の襲撃は、マライアにルーカスとポール。

そのことで、マライアはフレートにしきりにアナハイム社の工場の場所を聞いていた。

何を考えてるんだか知らないが、こいつなりの考えがあるんだろう。アタシはもう、何も言うことはなかった。

任せるよ、マライア。

 それからフレートとキーラには、逃走路の確保をお願いした。

正直、レナ達の件で責任を感じている様子があって、前線からは遠ざけたかった。

なにより、そもそもフレートは戦闘の一番ひどいところに飛び込んで行って暴れるクセがある。

そんなことを、責任を負われてやられたら、正直、特攻でもして死にかねない。

そんなことを考えていたアタシの気持ちを見透かしたのかマライアが

「フレートさん達は、もうここに入って長いんでしょ?

 あたし達はまだ土地勘もないし、できれば逃げ道をいくつか考えておいて、手段も準備してくれてると助かる」

なんて援護してくれた。気の利くマライアなんて、なんか違和感あるよな、と、あとで言ってやろうと思う。

 そんなこんなで、配置は決まった。決行は明日の早朝。

時間的な猶予はないから、なるべくなら今夜にでもやりたかったけど、

あいにく、昨日の夜の飛行機の中から作戦会議と対応の連続でみんなロクに寝てない。

さすがに、ここらで一眠りしておかないと、作戦自体に支障が出ちゃいそうだ。



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