過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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270: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/02(火) 01:01:10.76 ID:noxIO77/0

 会議が終わって、みんながそれぞれの部屋に戻った。

 アタシもシングルの自分の部屋に戻ってシャワーを浴びてからベッドに入ったけど、

レナのことを考え出したら寝るに寝れなかった。

 明日のこともあるし、早く寝なきゃな、と思いつつ、ホテルの地下にあるバーへ向かった。

カウンターの席について、バーテンにバーボンをロックで頼む。焼ける様なうま味が喉と体にしみわたっていく。

これで、すこし気持ちをほぐせば眠れるだろう。

まだ、胸の内にくすぶっているもどかしさを静めるにも、多少のアルコールは必要だ。

 カラン、と、バーの入り口のドアについていたベルが鳴った。

「アーヤさん」

呼ぶ声がしたので振り返ったら、マライアがいた。

「マライア」

彼女の名を呼ぶとその後ろから

「私たちも来てますよ」

とハンナとマークも顔を出した。

 「寝なくて平気なのか?」

アタシが聞くと、マライアは笑って

「アヤさんこそ」

と言いながら、

「仲直りしようと思ってね。ハンナとマークと」

と二人を見やった。

 そういや、二人はマライアのことを快楽殺人者だと言ってたもんな。

事実が分かってもまだ、うまく溶けないわだかまりもあるんだろう。酒の肴にして忘れるのは、良い案だ。

 アタシがスツールをずれてやると、3人は並んで座った。

「ジントニックお願いします」

「私は、スクリュードライバーで」

「ウイスキーあるか?オススメの銘柄を頼みたい」

3人は酒を注文した。

 3人分揃うのを待って、一緒に乾杯する。なんだか、ジャブロー防衛戦前夜の、戦勝祈願会を思い出した。

あれ、結局みんな撃墜されたけど、防衛は成功したし、誰一人死なずに帰還できた、って意味では、アタシらの勝ちだった。

だからまぁ、そんなのを思い出しても別に縁起が悪いわけでもないよな。


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