過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/06(土) 19:44:20.02 ID:VXHUrXhO0
手りゅう弾を投げるよりも早く、アタシは、自分たちが撃ちぬかれるイメージを、見た。
あぁ、ダメかって、思ったら、その時には、手りゅう弾の撃鉄バーを握ったまんま、レナと抱き合っていた。
銃声が止んだ。キンキンと、薬莢の落ちる金属音が聞こえる。終わりか…あれ、撃たれたんじゃないのかよ?
アタシは恐る恐る顔を上げた。
見ると、入り口に集まっていたティターンズの連中は、体を穴だらけにして、血の海の中でのたうちまわっていた。
なんだよ…何があった?
体が、震えて、腰が抜けちまって、アタシは、レナと一緒に、床に座り込んだ。
呆然としていたら、何かが目の前に降ってきた。と、思ったら、それは
「おっと」
と声を上げて、しりもちをついた。人…なのか…いや、待て…
「た、隊長か?」
アタシは思わず声を上げていた。
「ふぅ、やれやれ、やっと明るいところに出た」
むっくりと起き上がって、こっちをみた、その顔は、やっぱり、隊長だ!
「あぁ?なんだ、いたのか、お前ら」
知ってるクセに!そう言ってやる前に隊長はニヤっと笑った。真っ黒な服に、肩には自動小銃。
そして、腕には…見慣れたチビを、抱えている…
「た、隊長、それ…」
レナが、声を上げる。そうだ…それ、その子…
隊長は、何も言わずに、その子を床に降ろして、ガシガシっと頭を撫でた。それから
「ほれ」
と、彼女の背中を押す。女の子は、すこし戸惑いながら、アタシ達の目の前までやってきて
「あの…は、はじめまして、ママ、お母さん…ベレッカです…」
なんて、震えた、緊張した声で言ってきた。
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