過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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302: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/06(土) 19:44:20.02 ID:VXHUrXhO0

 手りゅう弾を投げるよりも早く、アタシは、自分たちが撃ちぬかれるイメージを、見た。

あぁ、ダメかって、思ったら、その時には、手りゅう弾の撃鉄バーを握ったまんま、レナと抱き合っていた。

 銃声が止んだ。キンキンと、薬莢の落ちる金属音が聞こえる。終わりか…あれ、撃たれたんじゃないのかよ?

 アタシは恐る恐る顔を上げた。

見ると、入り口に集まっていたティターンズの連中は、体を穴だらけにして、血の海の中でのたうちまわっていた。

 なんだよ…何があった?

 体が、震えて、腰が抜けちまって、アタシは、レナと一緒に、床に座り込んだ。

呆然としていたら、何かが目の前に降ってきた。と、思ったら、それは

「おっと」

と声を上げて、しりもちをついた。人…なのか…いや、待て…

「た、隊長か?」

アタシは思わず声を上げていた。

「ふぅ、やれやれ、やっと明るいところに出た」

むっくりと起き上がって、こっちをみた、その顔は、やっぱり、隊長だ!

「あぁ?なんだ、いたのか、お前ら」

知ってるクセに!そう言ってやる前に隊長はニヤっと笑った。真っ黒な服に、肩には自動小銃。

そして、腕には…見慣れたチビを、抱えている…

「た、隊長、それ…」

レナが、声を上げる。そうだ…それ、その子…

 隊長は、何も言わずに、その子を床に降ろして、ガシガシっと頭を撫でた。それから

「ほれ」

と、彼女の背中を押す。女の子は、すこし戸惑いながら、アタシ達の目の前までやってきて

「あの…は、はじめまして、ママ、お母さん…ベレッカです…」

なんて、震えた、緊張した声で言ってきた。


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