過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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31: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/15(土) 23:12:35.41 ID:Ax9gx0y90


 「マークさんとハンナさんは仲良しなんだね!」

突然、俺とハンナの間にニケがそう言いながら顔を出した。

「おい、後ろ下がってろ。顔出すんじゃない」

「あはは。そうそう、仲良しなんだよ、ニケちゃん」

俺の言葉を聞いて後ろに上がりかけたニケにハンナはそう言った。

ニケはせっかく下がりかけたのに、またクイッと身を乗り出してきて

「わかった!あれでしょ、なんだっけ、ラブラブってやつでしょ?!」

と、キラキラした目でそう言ってきた。

「あーそれはどうかなぁ?この人、なーんか味気ないじゃん?ほかに良い男がいたら、私そっちの方が良いや」

ハンナがニヤニヤ笑いながらそんなことを言ってくる。まぁ、これも慣れたもんだ。動揺してると付け込まれる。

気にしない、気にしない…

「えー!そうなんだ?じゃぁじゃぁ、私とマークさん、ラブラブになってもいいかな?!」

悪い、ニケ。子どもをいたぶる趣味はないけど、だからと言ってそっちの趣味もないぞ。

「あはは。ダメだよーニケちゃん。ニケちゃんにはきっともっと良い人がいるから、こんなヘタレ男はやめておきな」

い、言いたい放題言ってくれるな…クソっ。でも、でも我慢だ。

ここで話に乗ったら、ハンナの思うつぼだ。

「そっかぁ、マークはダメな男の人なんだね!」

なっ…おい、ハンナ!ニケが素直すぎて全部鵜呑みにしてるぞ!そろそろやめろ!

「おいニケ、お前、後ろに居ろ。誰かに見られたら危険なんだ」

とにかくどんな理由でも良い、この会話を終わらせよう。でないと、俺のストレス値が跳ねあがっちまう。

 俺はそう言ってニケを後ろに押し戻そうとした。するとすかさずハンナが

「わ!ニケちゃん、逃げて!マークに触られると、ダメばい菌が伝染って、ダメな大人になっちゃうよ!」

と叫んだ。

「きゃぁぁ!逃げますっ!」

ニケは楽しそうに笑いながら、後部座席に飛び退いた。

 ダ…ダメばい菌?お、俺は、病原体か何かなのか、おい、ハンナ!?

 俺が睨み付けたハンナは、ニタニタと楽しそうな笑みを浮かべていた。はぁ…まったく、緊張した自分が馬鹿らしい。

なんだってお前、そんなに気を抜いてられんだよ?俺には理解できねえよ。

 後部座席ではしゃぎだした子ども達とハンナが俺をネタに話しを弾ませている。どうあってもあと2時間以上はかかるよな。

まったく。ちっとはゆっくり体も心も休めたいよ。




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