過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/07(日) 23:37:28.35 ID:nBQnR4x30
「ふぅ」
「気持ち良い…」
「お酒がおいしいなぁ」
「まったくだ」
「飲みすぎないでよ?アヤを部屋に運ぶの、大変なんだから」
「いいなぁ、私も入りたい…」
「…なぁ」
なんて、みんなでとりとめのない話をしていたら、急にアヤさんがそう言って、あたし達の顔を見た。
「ん?」
「なに、アヤさん?」
あたしとカレンさんが先を促すと、アヤさんは改まった様子で
「あんた達、みんな、ありがとうな」
としみじみと言ってきた。
「なんだよ、急に」
「いやさ…助けてもらったこともそうなんだけど…それよりも、さ。こんなアタシらと一緒に居てくれて、本当に嬉しいんだ!
つらいのも、大変なことも手伝ってくれて、こうやって酒飲んだりバカやったりするのも一緒にやってくれるのがさ、
楽しくて、うれしくて、幸せなんだ。アタシは、あんた達に出会えて、良かった」
「うん、私もそう思う…みんながいてくれて、ホントに嬉しい。カレンや、マライアちゃんや、シロー達も、
シイナさん達も、ハンナにレオナに…みんなが居てくれるのが、ホントに幸せだよ。みんな、ありがとうね」
アヤさん…レナさん…
あたしは、胸がきゅっとなった。だって、8年間もずっと、そのために、頑張ってきたんだ。
別に、ありがとうを言ってほしかったわけじゃない。
アヤさん達の仲間として、そばに居たくて、守ったり、守られたりしたいって思って、ずっとずっと、戦ってきた。
だから、こうして、一緒に居てくれて嬉しいって言われるのは、あたしにとって…あたしにとって、何にも代えがたい言葉だった。
アヤさんが守ってくれたから、そばに居たいと思った。そのためには、アヤさんを助けられるくらいにならないといけなかった。
だって、あのままじゃ、あたしのせいでアヤさんやみんなを危ない目に合わせたり、迷惑をかけてしまいそうだったから…
あたしは、ソフィアと無事にあそこから逃げ出して、アフリカから連邦に戻っても、ずっとそのことばかり考えていた。
自分が許せなかった。そんな時に、宇宙艦隊再編の動きを聞いて、その中に飛び込もうと思った。
その勇気をくれたのも、アヤさんだった。しっかりしろ、ってそう言ってくれた。
今のあたしがあるのは、アヤさんのお陰なんだよ。だから、お礼なんていらないよ、アヤさん。
アヤさんが優しくて、それでいて強かったから、あたしを育ててくれたから、
あたしは、アヤさん役に立てるようになりたかっただけなんだ、そう言う存在として、そばに居たかっただけなんだ。
そして、それを嬉しいって言ってくれる…だから、それはあたしにとっても、とても嬉しいことなんだ!
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