過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/07(日) 23:42:20.30 ID:nBQnR4x30
皆がホールから部屋に戻った。私も、ロビンとレベッカを抱いて部屋に戻っていた。
ロビンたちは隣の子ども用のダブルに寝かせて、私もゴロゴロとベッドに転がる。
しばらくそうしていたら、
「ふぅ」
とため息をつきながら、アヤが部屋に入ってきた。はしゃぎ疲れたのか、すこし、眠そうな顔だ。
「おかえり、みんなは?」
「カレンとマライアははしゃぎ足りないみたいで、まだホールで騒いでるよ。マークとハンナに、レオナは部屋に通した」
アヤはそう答えて、ベッドに腰を下ろした。
私がすり寄って行くと、アヤはギュッと私を抱きしめて、そのままベッドに倒れ込む。私も、アヤの体にしがみつく。
アヤだ…。私の大事な、一番好きな、最愛の人。彼女の暖かいぬくもりが伝わってくる。
彼女の温度、彼女の匂い、彼女の声、彼女の瞳、彼女の心…
すべてが私を優しく、大事に、包み込んでくれているような気さえする。
なんだか、胸の奥が暖かくて、とても暖かくて、いっそう、彼女に体を密着させる。
そしたら、アヤはクスッと微かに笑い声をあげた。
「なに?」
「ん、別に…」
私が聞いたら、知らないよ?と言わんばかりに、そっぽを向く。
「なによ?」
「いや…昔のこと、思い出してた」
さらに聞いたら、アヤは正直に白状した。昔のこと、か…
「あのときは、びっくりしたけど…でも、ほら、戦闘機の中で寝たときさ。
アタシ、あんなに心から安心したのは、施設にいたときに、ユベール達と過ごしてたとき以来だったんだ」
アヤは私の髪に、顔をすりつけながらそう言ってくる。
「あの時のアヤのこと、私もまだしっかり覚えてるよ…戦闘機の中のことも…
私が一番はっきり覚えてるのはね、独房に来てくれたとき。私の顔を見て、泣きそうな顔で怒ってくれたこととか、
あれは本当に嬉しかった。それから、船の中で私を守るって言ってくれたことも」
「懐かしいな」
「うん…」
私は返事をして、目を閉じる。
本当に、あれから長い月日が経ったな。いつの間にか、友達も、仲間も、家族もたくさん増えた。
何事もなく、ずっと一緒に居たから、こんなこと考えもしなかったけど…でも、今回のことがあって、改めて思い知らされた。
今のこの生活が、どれだけ愛おしくて、どれだけ幸せなのかってことを。また、目頭が熱くなる。
もう、どうしてこう簡単に出てきちゃうんだろう、涙って。
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