過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
1- 20
332: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/07(日) 23:47:15.78 ID:nBQnR4x30

「マーク…」

「別れなんかじゃない…サビーノが、言っていた。お前ら、ニュータイプは、離れていても、気持ちが通じ合うんだろう?

 思念ってのが、伝わるんだろう?だったら、離れていたって、それは別れじゃない。

 ニュータイプの力はそのためにあるんだって、俺はそう思う。

 この広い地球を飛び出して、広大な宇宙へ飛び出した人類が得た、電波なんかじゃ伝わらないものを伝えるための力なんだと思う。

 俺は…いや、俺も、ハンナも、ニケ達も、いつでもレオナと繋がってる。安心しろ。

 レオナの、俺を好きっていう気持ちには答えてやれないけど…俺たちは、ずっと、レオナと心を繋げていると約束する。

 だから、別れなんかじゃない。そうだろう?」

そうだ。ニュータイプは得体の知れないものなんじゃない。

能力のない俺のような人間でも、ごくありふれて使っている感覚と同じなんだ。

誰かを思いやって、誰かと心を繋げておく、心に、誰かの存在を刻んでいくのと、何一つ変わりないじゃないか。

「マークぅ」

レオナは、泣き崩れるようにして、俺に抱き着いて来た。レオナを抱き留めて、腕を回してやる。

ハンナもレオナを後ろから抱きしめてくれた。

 大丈夫だ、レオナ。お前はもう、ずっと過ごしてきた研究所にいたみたいに一人じゃないんだ。俺たちがいる。

アヤさん達もいる。遠く離れても、その気になれば、俺を感じ取れる。

 ニュータイプってのは、この広く果てしない宇宙で、人と人が繋がっていくために生まれてきたんだ。

言葉に乗らない想いを、目に見えないしぐさを、触れることのできない温もりを感じるために芽生えた能力なんだ、きっと。

人と人が、理解し合い互いにわかり合うための、誰かが孤独にならないために、誰かを孤独にしないために、

負った傷を、癒し癒されるための力なんだ。

 ニュータイプもオールドタイプも、関係ない。

俺たちは、みんな、幸せを願って、大事な誰かとともに生きたいと願う、同じ人間に違いないんだ。








―――――――――to be continued


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
837Res/1090.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice