過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/30(火) 22:15:07.17 ID:tVi3RIMI0
「大丈夫なんですか?」
「えぇ、先生からの伝言でね。ゼリーとか、ヨーグルトとか、そういうものでしたら、かまわない、って」
「ほんと!?」
マリが表情を輝かせる。
「マライアちゃん、わたし行きたい!」
マリはベッドの上でピョンと飛び上がった。
「あはは、そうね、ちょっと検査だけさせてくれたら、お散歩に行って来てもいいからね」
ナースは優しい笑顔でマリにそういってからあたしの顔を見た。
ご機嫌取りがうまいな、この人。たぶん、これからする検査で、マリが抵抗しないようにする下準備なんだろう。
マリのこのテンションを見れば、それが成功したのはどうなのかは、一目瞭然だ。
「じゃぁ、ちょっと採血と体温だけ測らせてね」
ナースはそういって、体温計をマリに手渡して、マリがそれを脇に挟むのを確認してから、
マリの腕をまくって消毒した。これも、うまいね。
体温計を脇に挟んでなきゃいけない、と思えば、腕を振り払おうとしたって、ちょっとした抵抗になる。
ナースは、驚くほどの手際で、マリの腕を消毒すると、その腕に採血用の注射器の針を突き刺した。
あたしは、マリの顔を見ていて、少し心配したけど、針をさされた瞬間にマリは、なんだか意外そうな顔をした。
「ん、どうしたの?」
ナースがそれに気づいてマリに尋ねている。
「いや…いつもされている注射より、痛くなくて…」
マリは戸惑ったように、そう語る。
「そう。まぁ、注射にもいろいろと種類があるし、それに、ほら、上手とか下手とかもあるものなのよ」
「へぇ、そうなんだ!」
ナースの言葉に、マリは素直に感嘆した。
「はい、オッケー」
しばらくして、ナースは注射器から伸びたチューブの先にある試験管みたいなものを取り外してマリにそういい、
なれた手つきで針を抜き、消毒液のしみこんだ綿を傷口に押し当てて、片手で絆創膏をその上に張って、綿を固定した。
ピピピ、とまるでタイミングを待っていたかのように、体温計が音を立てる。見ると、37.3℃。
まだ少し高いかもしれないけど、もしかしたら、これがマリの平熱なのかもしれない。
何しろ、心肺機能が相当強いんだ、と言う話だ。多少、熱量が多めだったりしても、うなずける。
「ん、微熱、かな。じゃぁ、検査はおしまいだけど、あまり無理しちゃダメよ」
ナースはそういってマリの肩ポンとたたいて、立ち去ろうとした。
「あ、すみません!」
そういえば聞き忘れていた。
「あの、なにか食べさせてあげても、いいんですか?」
「ええ、消化の良いもので、一日、一品まででお願いしますね」
あたしの問いかけにも、ナースはニコッと笑って答えて、部屋から出て行った。
、妹がいたら、こんななのかも知れないな。かわいいよ、マリ、あなたね。
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