過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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アウドムラ
◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/16(日) 22:00:24.78 ID:WbsrO5Z60
高い汽笛を上げて、船が中継地のフィリピンの港街から離れた。
ザンザンと波を切って、湾外へと向かっている。
コウベを出るときにはどうなることかと思っていたが、想像以上にスムーズに事が運んでしまい、帰って疑いたくなるほどだ。
あの晩、ハンナが思いついたアイデアはたった一つ。
俺たちが逃げ出してきた基地に、複数の長距離電話サービスを経由させて、連絡を取った。
内容は、「このコウベの市街地の中心に爆薬を仕掛けた、追手を引き揚げさせない場合は、今日の正午にこれを爆破させる」だ。
素直に、うまい手だと思った。
この連絡を貰えば、普通、このコウベに大量の連邦軍が集まってきて、爆発物の収集と解除、それから俺たちの捜索に躍起になるだろう。
そう、普通なら。
だが、相手はあの鬼畜大尉だ。一筋縄ではいかないことくらい、分かっている。
多少でも疑り深い奴ならこう考えるはずだ。
「普通、わざわざ場所まで指定して電話などかけてくるか」と。
そして電話をかけ、場所を知らせてまでこちらが誘導して作りたい状況はなにか、と想像するはずだ。
この場合、「なるべく多くの連邦軍に、この街へ集まってもらいたい」と言う意図が見えるだろう。
それに気付けば、この街へ戦力を集めさせ、
それによって警備が薄くなった別の場所から逃走するという、こちらの作戦が浮かび上がってくる。
となれば、電話を受けた奴らは、おそらく、最低限の人数で一応、爆発物の捜索を行い、
主戦力を、この街を抜けたどこか、場所で言えば、おそらくヒロシマあたりに重点的に配備するはずだ。
案の定、朝のうちにトラックが何台も、西へ向かうハイウェイに乗って行き、街の警備体制は薄くなった。
船に乗る際の検閲もなくなり、俺たちは車ごと乗りこめるオーストラリア行きのフェリーに、まんまと乗船することに成功した。
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