過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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490: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/10(土) 19:56:09.60 ID:Wzwnx14z0

 「マライアさん、ありがとう」

それからジュドーくんは、あたしに向かってそう礼を言ってきた。あたしはなんだか照れくさくって

「いえいえ、別にぃ。レオナの妹だしね。面倒みるくらい、当然だよ」

なんて、ヘラヘラしながら言ってしまった。でも、言ってしまってから、はっとした。

そうだった、あたし、この子を地球に連れて帰りたい、なんて思ってたんだった…。

でも、今の様子を見ちゃうと、なんか言い出しにくいな…

プルツー、ジュドーくんをホントにお兄さんみたいに思ってるもんね…あんまり、引き離したくないなぁ…。

 「どうしたんだよ?」

顔に出てたのか、それとも気配を読まれたのか、ジュドーくんがそう聞いて来た。説明、しておいた方が良いよね…

あたしは、一息、大きく深呼吸をして、背筋を伸ばして言った。

 「あたし達はさ、ゆくゆくは地球に帰るんだ」

プルツーはすこしびっくりしたような表情を見せた。

「帰っちゃうの?」

そう言って今度は寂しそうな顔になる。

「…うん、帰りを待っててくれてる人たちがいるんだ…」

「そうなんだ…」

プルツーは途端にシュンとしてしまった。


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