過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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492: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/10(土) 19:57:36.42 ID:Wzwnx14z0

 それからしばらくして、病室にレオナとマリ、ルーカスがやってきて、少しだけジュドーと話をした。

マリはプルツーのために、と言って買ってきたらしいジグソーパズルを小さなボードの上に広げて頭を寄せ合っていた。

二人は、あたし達をよそにパズルに集中し始めてしまった。

子どもだから、なのか、それとも、ニュータイプ的ななにかなのか、強化人間的なものの影響なのか、

あるいは、育ちのせいなのか、こういうのへの集中力がこの二人は異常に高い気がする。

シャトルの中でもマリがあたしの暇つぶしツールの一つ、立体迷路のオモチャを2日かからないでクリアしてしまったし。

頭が良い、と言うより、視覚認識能力がすごく高いんだと思う。パイロットとしては大事な能力だ。

遺伝子操作の影響かもしれないな、なんてことを考えながら、仲睦まじくパズルに興じる二人を眺める。

 うーん、それにしてもこれは…なんだかこう、平和な感じで、仲睦まじそうで、いいね、すごい、贅沢…

いや、待ってあたし!今、道踏み外しそうになってない!?落ち着いて!

 病室には、今夜はジュドーくんが泊まってくれることになった。

あたしは安心して、ジュドーくんにプルツーを任せて、港への道を、4人で歩いた。

 公文書館での調査は、まったく進展してないらしい。なんでも、レオナの戸籍すら見つからないのだという。

このコロニーに来てから一か月近く経って、そこまでなにも出てこないとなると、情報が消されている可能性は高い。

そもそも公文書館なんて、連邦の検閲が通った書類しか置いてない。

高度に政治的なものや、機密に関するものの多くは、連邦政府によって秘匿処理されているだろう。

と言うことは、問題は連邦が実験やなんかの情報を消したのか、ジオンが消したのか、だ。

 ジオンっぽいよな、勘だけど。

 港について、自分たちのシャトルが泊まっているケージへ向かう途中で、あたしは見覚えのあるランチを目にした。

それは、ペガサス級に搭載されている特殊なやつで、

高速航行が可能なペガサス級への航行中の発着を可能にする強化されたワイヤーアームとドッキング機構が設置されている。

 ジュドーくんが乗ってきたのかな?確か彼…アーガマ級の新鋭艦に乗ってたはずだけど、

あれもペガサス級と基本コンセプトがおんなじだから、このタイプのランチを使ってるかも…


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