過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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498: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/10(土) 20:01:31.81 ID:Wzwnx14z0

「用事が済んだらちゃんと帰ってくるから、まだ心配しなくていいよ」

レオナは優しい笑顔でそう言って、プルツーの手を握った。

プルツーは、しばらく黙っていたけど、辛そうな顔で、一度、ギュッと目を固く閉じてから、

今度は一転、寂しそうな表情をして

「姉さんにとって、大切なことなんだね」

と掠れた声で言った。

レオナは頷いて

「うん…きっと、あなた達にとっても」

と、また優しい声色で伝えた。

「居なくなったりしないよね」

「うん、約束する。寂しかったら、ほら、このPDAを置いていくよ。ジュドーくんに使い方聞いて。

 メッセージのやり取りくらいならできるようにしておくから」

レオナは、不安げなプルツーにそう言ってPDAを手渡す。プルツーは、それを手にとって、ギュッと握りしめた。

それからプルツーはキュッと口を結んで、言った。

「探しに行くんだね…わたしを探してくれたみたいに、姉さん自身を…」

その言葉に、正直、ちょっと驚いた。感応でもしたのかな?そんな雰囲気はなかったけど…

でも、驚いた以上に、彼女の口からそんな言葉が出たのを聞いて、なんだかホッとした。

レオナの気持ちが、ちゃんとプルツーには届いているみたいだ。

「…うん、そう。私達の魂を、探しに」

レオナが力強く言うと、プルツーは

「…イヤだけど、分かった」

と返事をして、うなずいた。

「ありがとう」

プルツーの言葉に、レオナは彼女を優しく抱きしめた。それから、また、穏やかな口調で、彼女に囁いていた。



「大丈夫。離れていても、私はあなたのそばにいるよ。私達の力は、そのためにあるんだもの」





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