過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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508: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/11(日) 12:25:30.23 ID:iPU4IZC90

 「で…施設の位置だけど」

「ええ、おそらく、この区画だと思います」

料理を待っている間に、ルーカスはそういって、このあたりの地図を取り出すと、

今いるカフェのある一帯の1ブロックにペンで丸をつける。

商店や飲食店なんかが入っているビルがいくつかあるエリアだ。おおよそ、50メートル四方で、それほど広いってわけでもない。

「しらみつぶしにやってみますか?」

「うーん、やってみるにしたって、ないかもしれないものを探させてくれ、って言って、

 建物の地下に入れてくれるとは思わないんだよね」

「まぁ、確かに」

ルーカスは腕を組む。

「コロニー公社から、図面でも取り寄せられると良いんだけどね…」

レオナがつぶやく。

 図面、か。このコロニーのメンテナンスをしている部署もどこかにあるはずだ。

そこから図面を手に入れるってのも、悪くない。

ネットワークに接続さえ出来れば、ハッキングでもなんでもして、情報を引っ張ってくるのは簡単だ。

ただ、問題はこの施設が果たしてそんな図面に載っているような通路の先にあるのかどうか、だ。

1年戦争が終わってから、ここの場所がジオン以外の誰かに知れたという形跡はない。

設置の段階で、通路を勝手に作ったか、あるいは、通路なんかなくて、もっと別の方法でそこに施設ごと運び込んだか…

でも、やはりメンテナンスの事もある。きっとどこかに、直接アクセスできる場所があるはずだ。

「通路を探す、として、何か当てはあるんですか?」

ルーカスが聞いてきた。

「そりゃぁ、地下に部屋のある建物を当たるのが一番だろうね。

 どう考えても、地上エリアからそのまま地下に降りられるような改造は出来ないと思う。

 あるとすれば、もともと地下階があって、そこからさらに通路を作ったほうが簡単でしょ?」

あたしが言うとルーカスはうなずいた。

それから、黙ってはいたけど、もしその場所に入り口があるというのなら、警備がいる可能性も否定できない。

研究所が放棄されてからもう9年近く経つけど、内容が内容だけに、誰かが監視しててもおかしくはないんだ。

 そんなことを考えていたら、店員が料理を運んできた。

ルーカスとマリの頼んだハンバーグの鉄板がじゅうじゅうと音を立てている。



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