過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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534: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/12(月) 21:17:51.99 ID:nGGHAbg30

「ユリウスも子ども産めば分かるって」

「あたしは、産まないよ」

「どうして?」

私は追撃をかける。逃がすもんか!

「子ども作りたい、って相手がいないからな」

ユリウスもまぁだ強がる。まったく、あんたも強情だな…なら、最後の手段だ!

「作りたい って思った相手の遺伝子が使い物にならないからでしょ?」

そう言ってやったら、ユリウスはやっと顔を赤くした。ヒヒヒ、いいきみだ。

「そ、それは反則だ!」

「意見は却下します、さぁ、正直に言いなさい、パパ!」

私は止めの追い込みを突き立てて、ユリウスの顔を見つめた。彼女は、ほんとうに真っ赤になりながら

「あ、あんたがいりゃ、それでいいんだよ…」

よしよし、白状したな。許してやろう。私は満足して、また、ベッドに横たわった。

それにしたって、こんな大事な時に、妻に賞賛も労いも掛けない、なんて、どういう了見なんだよ、

この遺伝子オタク女は!なんて言えるはずがなく、むしろ、来てくれたことが、何よりうれしい。

 ふと、レオナがムニュムニュ言ったと思ったら、かすかな声で泣き出した。あらら、起きちゃった…

どうしたらいい?おっぱいかな?トイレ?

 「お腹すいたんだな、暴れん坊め」

ユリウスはそう言って、見たこともない優しい顔つきで、優しい手つきで、レオナをベッドから抱き上げると、

ゆっくり私のところまで運んできた。

「授乳のさせ方、わかるだろ?」

「うん」

私は返事をして、検査着の方袖を抜き、レオナを抱っこして胸を彼女にあてがう。

レオナは、もぐもぐと宙で口を動かしながら乳首を探し当てて、キュッと口に含んだ。

 得体の知れない恍惚感が、私の体に広がっていく。そんな私の隣にユリウスが腰かけてきた。

さりげなく、私の腰に腕を回して体をぴったりと寄り添わせてくる。

そのせいで、そのおかしな快感が勢いを増して私を包む。

 あぁ、これが、幸せってやつなんだな。

今まで、実感したことがないと言ったらウソだけど、でも、こんなに鮮明に感じたのは、初めてだ。

 レオナ、生まれて来てくれてありがとう。血は繋がってないかもしれない。でも、あなたは私の大事な娘だよ。

ユリウスも、きっとそう思ってくれてる。あなたのことは、私たちがいつでも守るからね…。

だから、レオナ、ありがとうね…ありがとう…。


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