過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/16(日) 22:08:00.95 ID:WbsrO5Z60
足音が部屋の前を通り過ぎて、遠くなっていく。
「―――!」
「――!――――!」
叫び声も、遠ざかって行った。
「ふぅ」
男が大きくため息をついた。
俺も、くたっと膝から力が抜けるのを感じた。
そこで少しの間呆然としていたが、すぐに男が口を開いた。
「あんた達も追われてんのか?」
「あぁ。ワケありでな」
俺が答えると男は笑った。それから
「そうか。まぁ、男には秘密の一つ、怪しい影の一つくらいはあるってもんだ。その方が女ウケも良いしなぁ」
としみじみ言う。この男、そんなことを言っている場合でもないだろうに。
「あなたは…」
サビーノが戸惑い気味に口を開いた。
男が、サビーノを見る。
「あれ、お前、どこかで会ったか?」
男がサビーノの顔を見て、首をかしげている。
なんだ?知り合いなのか?
俺が二人の様子を見ていると、サビーノが言った。
「あなたは…も、もしかして!角の生えた馬のマークのゲルググに乗ってた…」
「な、なんでそいつを知ってんだよ、坊主?」
男はサビーノの言葉を聞いて意外そうな表情を見せた。
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