過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/13(火) 20:10:56.24 ID:VbWE6aCM0
あぁ、行ってしまった…レオナ…私は、ユリウスが出て行くまで我慢して、ドアが閉まってから膝から崩れ落ちた。
あんなに楽しかったのに…レオナ、いなくなっちゃった。研究のために、引き離されちゃった…
もう、あの突き上げてくるような悲しささえこみ上げてこなくなった。
まるで、こころにぽっかり穴が開いたみたいに、むなしさだけが私の胸を締め付ける。
ハラハラと、涙だけが頬を伝っていた。
どれくらいそうしていたか、私は、部屋の内戦が鳴る音で、我に返った。
よたよたと立ち上げって、内戦の受話器を手に取る。
「…はい」
<あぁ、私だ>
電話の向こうからしたのは、私の新しい上司で、執行部会のメンバーの一人、ドクターバウマンだった。
「なんでしょうか…?」
憔悴しきった心からは、そんな味気ない言葉しか出てこない。
<話がある。すぐに私の研究室に来てくれたまえ>
ドクターは一方的にそうとだけ伝えてきて、電話を切った。
こんなときに、なんだって言うんだ。慰めてくれるようなタイプの人じゃない。
きっと、レオナのことなんかこれっぽっちも気にせずに、また味気ない仕事の話でもするつもりなんだろう。
やっと形になってきたサイコ・コミュニケーター、サイコミュ技術には興味を示してくれているみたいだし、
それについての話かもしれないな。
私は、顔の涙をぬぐって、思いっきり鼻をかんでから、部屋を出て、ドクターの研究室へと向かった。
ドアをノックして中へと入る。
ドクターは、イスにふんぞり返ってココンピュータのモニタを見ていたが、
部屋に入った私に気がつくとひとつ咳払いをして
「あぁ、よく来た」
と言ってモニターを横へずらした。
「お話、とは?」
私はドクターにそう促す。もう、今日はたぶん、ダメだ。話なんかとっとと終えて、部屋でユリウスを待っていたい。
「うむ、他でもない、君のサイコミュの研究についてだ」
やっぱり、な。
「着眼点、発想、実用性、どれを取っても、非常に有意義な研究であるといえる」
なんだ、すごく持って回ったような言い方だ。なにか、あるのか?
「ついては、先日の執行部会会議で、研究そのものを感応能力研究に次ぐ実践的内容であると判断され、
以後は執行部会で組織する研究班で専門的に行うこととなった。
また、今回の君の成果に経緯を評し、明日からは、研究企画室主任としての仕事をしてもらう」
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