過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/14(水) 22:57:06.69 ID:p5dyD009o
「私も、能力があるからこそ、真摯に向き合っていくべきだと思います。
私たちは敵対するものではないと、能力の有無にかかわらず、同じ人類として、
一つの仲間として扱っていくべきだと思います…
もしかしたら、ここでの研究も、本来は、するべきことではないのかもしれない…」
思わず、そんなことを口にしてしまった。だが、間違っているとは思わなかった。
彼らに、人としての尊厳がどれほどあるのか?そう問われたら、私には、答えるすべがない。
それが、すべてなんじゃないか…
「軍事転用は、やっぱ、違うよなぁ」
ユリウスは言った。この研究所にどれくらいの時期からジオンの資本が入っているのかはわからない。
レオナもまた、ザビ家の血縁であることからも、あの時期にはすでに何らかの介入があったともとれる。
だとするなら、ニュータイプに関する研究や実験そのものが、そもそも軍事転用を目的にされていたものなのかもしれなかった。
「止める方法は、今のところ、ありませんな…」
博士は肩を落として言った。いや…ないことも、ない。それが正しい方法かわからないけど…
彼らの軍事的有用性を否定すれば、あるいは…
「博士は、電子工学が専門でしたね?」
「え?ええ、研究所では、主に思考能力の情報的解析を行っていますが…それが?」
モーゼス博士は、なぜ?言わんばかりの表情で、私を見やる。
「ニュータイプの彼らには、特殊な脳波を発します。
たとえば、それを頼りに、彼らを殲滅するような人工知能の開発は可能だと思いますか?」
「彼らを殺す兵器を作る、と言うので?」
「いいえ、実際に運用されなくても構わない。いいえ、されない方が良い。
ですが、開発することで、彼らの軍事的優位性を切り崩せれば、軍事転用は白紙になるかもしれない…」
「ふむ、つまり、普段は人間が操縦しつつ、例えば軍事転用されたニュータイプを感知出来次第、
人工知能の起動を持ってあの能力に影響を受けずに戦闘を行う兵器、その開発、ということになりますか…」
「ええ」
博士は、じっと考え込んだ。どれくらい経ったか、彼は、何か強い思いのこもった目で言った。
「可能かも知れませんね…」
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