過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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581: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/15(木) 22:08:54.04 ID:oUgkPfPRo

 「ね、ねぇ、レオナ」

あたしは、何かを感じて、聞かずにはいられなかった。

「ん、なに?」

「そのチョーカー、アリシア博士にもらったもの、なんだよね?」

「あぁ、うん、そうだよ。ママがくれたの」

レオナはニコッと笑ってそう答える。

 ってことは、アリシア博士は、レオナに、記憶媒体だって分かっててそれを渡したってことだよね…

…まさか、ね…でも、ありえない話じゃない…よね…?

「レ、レオナ、ちょっとそれ、貸してくれないかな?

 ほら、レベッカの写真見せてくれた時みたいに、パキッて外して…」

「え?良いけど…」

レオナは、なんの疑問も持たずに、首につけていたチョーカーのヘッドをパキッとひねって、あたしに手渡してくれた。

「これの中身、見るけど、良い?」

「えぇ?うん、写真くらいしか入ってないけど…どうして?」

レオナはスプーンを咥えたまま、首をかしげてそんなことを言った。

レオナ、そんなカワイイポーズであたしを誘惑してる場合じゃないかもしれないよ!

 あたしは、チョーカーのヘッドをコンピュータに差し込んで、中身を確認した。

そこには写真のデータが分けられて入っている。一見して、何も変なところは見当たらないけど…

…でも、この表示じゃ、分からない。

 あたしはキーボード叩いて、一度画面を閉じ、それから、ロジック表示に切り替える。

データの階層構造が、画面に文字列で表示された。その文面に注意深く目を走らせる。

「なに、どうしたの、マライア?」

レオナは、アイスクリームを乗せたスプーンをあたしの目の前に差し出しながらそんなことを聞いてくる。

 そのスプーンに食らいついて、冷たいアイスクリームを味わっていたら、見つけた。

やっぱり、あった…!

背中に、ゾクゾクとした何かが走った。

 


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