過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/14(金) 23:15:34.52 ID:JGBQ+Wk30
俺は、そのまま、執務室で時間をつぶす。ほどなくして、ドアをノックする音が聞こえた。
「開いている」
俺が言うと、ガチャっとドアを開けて、女性士官が部屋に入ってきた。
「ハンナ・コイヴィスト少尉入りまーすっと」
ハンナは、この基地の補給担当士官で、俺の幼馴染だ。
俺もハンナも、北欧出身で、7年前の戦争が終わってから士官学校に入った。
若かった俺は、単純に連邦の正義とか平和とかそう言うのを守りたいと思って入隊。
彼女の方は、戦争で亡くなった、軍人だった父親の影を追って連邦に入るんだ、と、その当時は言っていた。
士官学校を出てからは、俺はオーストラリアでジオンの残党探し、ハンナは北米で戦後処理をやっていたらしい。
それからお互いにいくつかの現場を転々として、去年、ここで偶然再会した。
基地の連中からはよく冷やかされるのだが、再会してからは可能な限り二人で一緒の時間を過ごすようになっていた。
士官学校時代や、もっと前はそんなこと考えもしなかったんだが、何年も経ってから再び会った彼女は、何と言うか、
まるで、そもそもそうなることが至極当然だったように、俺の心にすっぽりと収まった。
欠けていた何かが、埋まったというべきか。
育って来た環境や距離を考えれば当然と言えば当然なのかもしれないが、とにかく、再会して1か月もたたないうちに、
俺とハンナは今までなんでそうして来なかったのかわからないくらい自然に、恋人同士になった。
ナベとマグをいくつか乗せているトレイを見せて
「差し入れお持ちしましたよ、中尉」
といたずらっぽく笑った。
「あぁ、すまん」
俺はそう返事をして立ち上がり、執務室の備品庫からタオルを何枚か引っ張り出した。
それからハンナを連れて、拘禁室へ向かった。
拘禁室を含めたこのフロアの管理は、俺の仕事。
もちろん、本来は尋問もこの分野なのだが、大尉殿がいらっしゃって以来、そんなことは一度もしたことがなかった。
まぁ、殴ったりなんだりするようなことは絶対にしたくなくて、温い尋問だったろうという自覚はあるんだが。
拘禁室に入ると、女性と子ども達は、隅に固まって、抱き合うようにして震えていた。天井の電燈をつける。
微かな明かりが、煌々と室内に灯った。
ハンナも部屋に引き入れて、ドアを閉める。
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