過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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614: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/01(日) 11:42:18.29 ID:8hpv4eXMo

 そういえば、ジュドーくんと別れてシャトルに乗ってから、これまでずっとプルツー、と呼んでいたあたし達に、

彼女が言ってきた。

「わたしのこと、プルって呼んで」

それは、エルピー・プルのことじゃなんじゃ?なんて聞いてみたら、

「もうどっちがどっちとか、関係ないかなって。あたしは、エルピー・プルじゃないけど、プルなんだよ」

なんて言っていた。

 その感覚は、いまいちよく分からなかったけど、

たぶん、エルピー・プルの方の感覚がプルツーにビンビンに伝わった結果、なにか良い変化が起こったんだろう。

彼女はもう、プルツーでも、エルピー・プルでもない、レオナの妹の、プル、として在りたい、

そう思っているように感じられた。

それは、頭で考えると、なんだか引っ掛かることがあったけど、でも、プルの笑顔を見ていたら、それでよかったんだな、と思えた。

 プルが一緒にいるようになって困ったのは、マリと見分けがつかないことだ。

マリの方が、なんとなく馴染んでいるから、多少の雰囲気の差はあるんだけど、

「姉さん」

と話しかけられたレオナが自信満々に

「プル、どうしたの?」

と返したら

「わたしはマリだよ!」

と言われて謝る姿がおかしくて笑わせてもらってる。

本人たちは、半分面白がっているのか、前後の会話の流れ的に絶対にマリなのに

「わたしはプルの方」

と言ってわざと混乱させようとする節もある。

 そんなやりとりを見ているのは楽しかったし、あたしもそれに混ざれることが嬉しかった。家族、か。

あたしも帰ったら、実家に帰ってみようかな。もう1年くらいは戻ってないもんね。

メッセージは頻繁にやり取りしてるけど、レオナ達を見ていると、なんだか顔を見たくなってしまった。

 そのためにも、とっととこんなところからは逃げ出して、あの青い地球に帰りたい。

 


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