過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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620: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/01(日) 11:47:13.68 ID:8hpv4eXMo

 そんなことを話しながら、あたしとプルはダクトを進んだ。途中でようやく、基幹部に出ることが出来た。

中腰でくらいなら立って歩けるほどの高さで、これまで進んできたダクトよりも丈夫に出来ている。

これなら、多少は進みやすい。

 目指している医務室は、もうすぐそこだ。あたしは、プルの前に立って進む。

プルは、やっぱりなにか不安らしく、あたしの腰のベルトをつまんで着いてきていたので、手をつないでゆっくり先導してあげた。

あたしは、図面を見て、足を止めた。傍らには細い枝分かれのダクト。これが、医務室の天井に続いているはずだ…。

「この先だよ」

あたしが言うと、プルはヘルメットの中でコクっと喉をならしてうなずいた。

その表情があんまりにも不安そうだったから、思わず引き寄せて、肩を叩いてあげてしまっていた。

「大丈夫だよ、プル」

笑顔で言ってあげたら、プルもかすかに笑った。うん、やっぱり、あなた達には笑顔が似合うね。

 身をかがめて、今度はあたしが先頭になって、細いダクトを進む。

ほんの数メートルほど進んだところで、前方に明かりが見えてきた。

ダクトに入り込んだ最初の小部屋についていたような華奢な金網がある。その先は部屋になっていた。

 金網越しに中を覗く。眼下に、コンピュータに向かってキーボードを叩いている人の姿がある。

白衣を着て、短く刈り上げた髪の人物。顔や性別はうかがうことができない。部屋には他に人影はないけど…

あたし、博士の顔は写真でしか見たことないし、顔が見れても本物かどうかいまいちわからないのが困ったところなんだよね…

感覚を駆使すればおおよそどっちかは分かると思うんだけど、もし不用意に出て行って人違いだったりしたら、

たちまち囲まれて逮捕拷問だもんな。

もうしわけないけど、ちょっと手荒に行かせてもらう必要があるよね、安全のために。

 あたしは、手にしたサブマシンガンの弾倉と機関部を確認する。弾はちゃんと装てんされてる。

「プル、一気に行くから、ついてきて」

あたしはそうプルに声を掛けて、思い切り金網を蹴破って、ダクトから飛び出た。

物音に気がついたその人物がこっちをみる。女性だ。

エビングハウス博士は、計算だと、もう40を超えているはずだ。

でも、目の前の女性は、アヤさんよりちょっと年上くらいにしか見えない。

なにより、切れ長の二重に、キリっとした眉、すっと通った鼻筋に、きゅっと結ばれた口角の広い唇。

今まで見たことのない、とびっきりに、とんでもない美人だった。

あたしは、戸惑いそうになった気持ちを一気に引き締めなおして上から降りかかるような体勢で女性の肩口を掴むと

引き寄せて一緒に床に倒れ込んで銃口を突きつけた。

とりあえず、制圧は完了、かな。

 傍らにプルも降り立ってくる。もう一度部屋の中を確認する。うん、この人、一人、だ。

「なんだ、あんたは?」

女性は、落ち着いた様子であたしにそう問いかけてくる。

まぁ、そうだよね…この人が博士でもそうじゃなくっても、寝耳に水だよね、これ。
 


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