過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/01(日) 11:50:06.60 ID:8hpv4eXMo
「分かりました。すこし、待ちます」
あたしが言うと、博士はまた、ふう、とため息をついて、デスクの上にあったポットから紅茶をマグに注いた。
お茶の葉の、良い匂いが香ってくる。落ち着く、薫りだ。
「あ、あの!」
急に、プルが声を上げた。な、なによ、プル…急に大きい声出されるの、ダメなんだってば…
「あの…わたしは、プル。プルツーです。レオナ姉さんの体から作られた、クローンです」
プルは、まるで搾り出すように言葉を並べだす。あぁ、そうか。さっきの話だね…
大事な話だもん、今しておいた方がいいかもしれない。この先しばらくは、そんなこと話す余裕はないかもしれないし…。
「だから、わたしには、家族は居ないけど…レオナ姉さんは、家族だって言ってくれた。
あの、だから、博士も、博士のことも、あたし達を産んでくれた人だって思ってる、だから…」
胸がきゅっと詰まる。がんばれ、プル。あなたの気持ち、きっと伝わるから…勇気、出して…!
そんなことを考えてたあたしは、自分でも気がつかないうちに胸の前で両手を握っていた。
「本当の家族じゃないかもしれないけど、あたし、博士のことを、母さんって、呼びたい!」
言い切った!頑張ったね、プル…!あとは…博士の反応、か…あたしは博士に視線を向けた。
彼女は、紅茶の入ったマグを手に、プルの顔を見て呆然とした表情をしていた。
なんだか、ムズムズする沈黙が部屋に立ち込める。
どれくらい時間が経ったか、不意に、博士が俯いたと思ったら顔を上げて、笑った。
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