過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/01(日) 23:52:32.19 ID:8hpv4eXMo
「こちら、マライア。博士、そちらの準備は?」
<あぁ、アトウッド。こっちは、研究用の資材運搬、って名目で、食料や医療品なんかを輸送船に積んでもらった>
「運搬?そんな、どこかに行く当てがあるんですか?」
あたしが聞くと博士は笑って
<難民コロニーへの物資輸送だ。あっちとは、多少、連絡を取れているんでな>
と言ってきた。なるほど、それなら、発進準備もいい具合に進んでいるだろう。ここからは、時間が勝負。
メルヴィが居なくなったのがバレた段階で追手がくるから、出来ればそれまでに輸送船を発進させて、
モビルスーツで暴れておきたいところだ。
「了解、これからそっちへ向かいます」
<あぁ、待ってるよ。急いでくれ>
博士の返事を待って、通信を切った。
あたしは、4人にノーマルスーツを着こませて、来た時を同じようにダクトへと入った。
今度は、あたしが先頭で、その後ろに、オリヴァー、モニク、メルヴィ、カタリナと続いて、最後尾に、プルだ。
輸送船のケージには、メインダクトがそのままつながっている。
何かトラブルがあったときに、一番エアーが抜けやすい場所だ。
その分、素早く再充填が出来る様に、そんな構造になっているんだろう。あたし達にとっては願ってもないことだった。
あたし達は、難なく、ダクトでケージの天井に辿り着いた。
下を見下ろしたら、そこには、あたし達のシャトルとサイズは同じくらいだけど、
出力の高そうなエンジンを積んだ輸送船があった。
「博士、こちら、マライア。ケージの天井に着きました」
<了解。人払いは済んでるから、降りてきな>
博士の言葉に、あたしは、金網を押しのけてケージへ出た。そこは、思ったよりも狭い空間だった。
この輸送船一隻しか置いてない。
「博士、ここは?」
「この船は、ケージが隔壁で仕切られてるんだ。有事の際に、被害が広がらない配慮さ」
博士がそう言いながら眼下で手を振っていた。
あたし達は博士の下に降り立った。オリヴァー達に博士が作戦を説明する。
あたしはその間に、無線機を取り出した。
「ルーカス、聞こえる?輸送船ケージに到着。これから、モビルスーツケージに移動するから、接近お願い。
見つからないようにね」
<了解。万一に備えて、ミノフスキー粒子散布の準備も整ってます。
マリは、ゼータを隠していたデブリからさらに戦艦近くへ向かいました。合図で、いつでも拾いに行けます>
「ありがと。マリ、聞こえる?」
<マライアちゃん、聞こえるよ。大丈夫?>
「うん。脱出のときに、デッキの一部を破壊するから、その光が見えたら、援護しに来てくれると助かる」
<任せて!>
マリの元気のいい声が聞こえる。そう言えば、マリ、ゼータに乗ってるんだよね…大丈夫かな?
あの機体、あたしには扱いやすいんだけど、基本的にすごく敏感でクセっぽいんだよね…
うまくコントロールできてると良いけど…。
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