過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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656: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/02(月) 20:13:07.31 ID:KrMwBe1wo

 あたしは、キュベレイを駆った。それからのことは、なにをどうやったのか、良くわからない。

でも、なにか、とてつもなく強い意思に導かれたみたいに、とにかく戦った。

もう、どれだけ撃墜したかも、どれだけ撃ったのかも斬りつけたのかも、記憶になかった。

 ハッとして、我に返った時、あたりには、半壊したモビルスーツが無数に漂っていた。

「大尉!大尉、聞こえるか!?」

無線が、鳴り響いた。この声、来てくれた?!

 コクピットの中に、何かが表示された。

「ガ、ガンダム!?」

マリがビクッとして、レバーを握ろうとする。

「マリ、大丈夫、あれは、味方だよ。あたしの、友達」

「大尉、それか…?」

あたしは、アムロに向けて信号弾を上げた。それからすぐにアムロのそばに飛んで、編隊を組む。

「大尉、無事の様だな」

「うん、お陰様で…」

「どうした?様子が変だぞ?ケガでもしているのか?」

「ううん、なんか、放心しちゃっただけ…」

あたしは、アムロにそう言って、後ろにいるプルの様子を見る。プルもどこか視点が定まっていない。

これは、お互いに、相当消耗しちゃってるね…そう思ったら、なんだか余計にぐったりしてきた。

あぁ、ほんとに、疲れちゃったよ。

「ルーカス達は、回収してくれた?」

「あぁ。ダークペガサスに収容した。ここの処理は俺たちに任せて、大尉も船へ行ってくれ」

アムロがそう言ってくれる。でも、ごめん、アムロ。これ、どうもあたし達だけじゃ、帰れないや…

「ごめん、アムロ。もうクタクタで、ダメだわ。そっちへ乗せてもらっていいかな?

 一緒に連れて帰ってくれると、助かる」

あたしがそう頼んだら、アムロの笑い声が聞こえた。

ふふ、アムロ、いつも憂鬱そうな顔してたけど、笑うことなんてあるんだね。

「了解だ。こっちへ」

モニターのむこうでアムロのゼータがコクピットを開けてくれた。

あたしは、マリのノーマルスーツにアンカーワイヤーをひっかけて、キュベレイの自爆装置をセットした。

これをアムロの船に運び込んじゃうのは、反則だからね。

 コクピットを開けて、ゼータヘと飛び移る。

キュベレイを捕縛しようとしていたアムロに動力部が破損したから、爆発するかも、と言って、回収を諦めてもらった。

ごめんね、アムロ。でも、ネオジオン残党の位置知らせてあげたから、五分五分ってことで許してよね。

 それからあたし達は、アムロの操縦するゼータの中で、眠りこけてしまった。こんなに疲れたのは、初めてだ。

あのときの、妙な感覚はいったい、なんだったんだろう?

まるで、本当に、なにか、得体の知れない意思みたいなものに、体を明け渡したみたいな感じだった。

もしかしたら、あるいは、あれが、ニュータイプの意思、ってやつなのかな。あたしには良く、分からないけど…

 疲れちゃったけど、でも、悪い気分じゃ、なかったし、ね…。ね、あなたも、そうだったよね、マリ?

あたしは、夢の中で、マリにそんなことを話しかけていた。

 


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