過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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666: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/03(火) 21:44:00.32 ID:TIniHMsXo

 
Epilogue




 カランと、グラスの中の氷がなる。

私は薄暗くしたホールのソファーに座って、まだこの場にかすかに残る興奮の熱を感じながら、静かに話をしていた。


 マライアからメッセージがあったときは、すこし驚いた。

レオナの妹に、それからもう二人連れて帰ってくる、と言うのだ。

翌日、キャリフォルニアに降りたマライア達は民間機でアルバの空港へと帰ってきた。

 マライアは相変わらずで、アヤに飛びつこうとして関節技を決められたり、

いじられまくって半べそかいていたりと、にぎやかだった。

 レオナの妹は、それはもうレオナにそっくりで、

私やアヤを見てすこし照れたときの表情なんかは、レオナに負けず劣らずのかわいらしさだった。

それから、もう二人の連れは、レオナの育ての親、と言う人とその娘。

ユリウス、なんて男みたいな名前の女性は、とても美人で、息を飲んでしまいそうになるくらいだった。

もちろん、彼女の娘さんと言うのも、ちょうどレオナの妹、マリと同じくらいの年齢だったけど、

彼女とは違う、どこか凛とした雰囲気の魅力を持った子だった。

 お決まりのようにペンションに全員を連れて帰ってきて、それからはどんちゃん騒ぎ。

アヤは、ユリウス、レオナはユーリ、と呼んでいたけど、その人と息が合ったみたいで、

二人してマライアをいじめては、私に叱られていた。

レオナの妹のマリは、やっぱりなんだか照れた様子でぎこちなかったけど、

私やロビン、レベッカに気を使われまくって、夕飯ごろにはなんとか打ち解けてくれた。

 さんざん騒いで、今日のところはとりあえず、全員客室に泊まってもらうことにした。

母屋の方にも準備は出来ていたけど、こんな日は、こうしてゆっくり余韻を楽しめるスペースのあるペンションで過ごすに限る。

 飲み干したグラスに、レオナがバーボンを注いでくれた。

「ありがとう」

私が言ったら、レオナは静かに微笑んだ。今日、久しぶりに会ったレオナは、どこか、旅に出る前の彼女とは違っていた。

すごく落ち着いていて、余裕があって、なんだか暖かい。

大変だった、ってマライアが一生懸命に喋っていたけど、レオナにしてみたら、それ以上にたくさんのことがあったんだろう。

それをレオナはちゃんと乗り越えてきたんだ。

出かける前にあった、どこか子どもみたいな印象はすっかり影を潜めて、今は、もう、りっぱな大人の雰囲気が漂っている、って感じかな。
 


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