過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/03(火) 21:54:59.10 ID:TIniHMsXo
「博士、行きましょう…!」
飛行士のジェルミが、私の肩を叩いてそう励ましてくれる。
私は、彼女に頷いて見せた。
先乗りしていた二号艇に人工知能を搭載して、回避行動を延々と繰り返させるようにプログラムしたのは、
レオナを確実に戦域から遠ざけるためだけじゃない。私たちが、別路でここを抜け出すための、時間稼ぎでもあるんだ。
私は立ち上がって、ランドムーバーを背負った。
あの爆発に戦場が気を取られている隙に、私達はリボーコロニーから出航した連邦のシャトルと合流する。
ジェルミが先頭になって、開いたケージのハッチから宇宙空間に飛び出た。コロニーの外壁にそって移動しながら、
戦闘区域から離れていくと、暗がりに浮かぶ、一隻のシャトルが目に留まった。
<あーこちら、“民間輸送船”。宇宙空間を漂う、投棄物らしき浮遊物を発見>
合言葉が聞こえてきた。
「こちら、アリシア・パラッシュ。ミズ・ルーツ博士、“贈り物”はいかがでしたか?」
<これは、パラッシュ博士。素晴らしい内容でしたよ、感謝しています。
こちらの研究と、博士からいただいた資料を元に、なんとか基礎構造の完成をみました>
「それは良かった。亡命へのご協力、お願いできますね?」
<えぇ、その程度のことでよければ、いくらでも手をお貸しいたしますわ。
あぁ、そうそう、完成した新しい人工知能の名称ですけどね>
「名前、ですか?」
<ええ。博士に敬意を表して、お名前を拝借しましたこと、お許しくださいね>
「私の、名前を?」
<はい。詳しい話は、シャトルの中でいたしますが、先に申し上げておいた方が良いと思いましてね。
私たちは、新しい人工知能を論理・非論理認識装置の頭文字を取って“ALICE”と名付けさせていただきました>
「ふふ、なんだか、恥ずかしいですね」
<それほど、博士に感謝しているのですよ。今、迎えの者を出します。シャトルまで、どうか気を付けて。
一緒に、地球へ参りましょう、娘さんとの、新しい暮らしを取り戻されるんでしょう?>
「えぇ、これはそのための戦いです。ご協力に感謝します!」
――――to be continued
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