過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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692: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/07(土) 01:20:45.89 ID:+7RdnsZDo


ZZ Extra1



 アナハイムエレクトロニクス社 ロサンゼルス第二研究所


 物静かな廊下をあたし達は歩いていた。

「ね、フレートさんは、あのゼータガンダムのテストはやったの?」

「あぁ、一応な。でもあれ、操縦性悪すぎるよ。なんだってあんなに敏感に反応するようになってんだろうな?

 コントロールするので手一杯だったよ」

あたしが聞いたら、フレートさんは、苦々しい顔でそんなことを答えてきた。

…レナさんのときと、今回のことでトータル20機以上撃墜してるって、言わない方が良さそうだね…

しかもあたしにとってはあのくらいの反応速度でちょうど良かったんだけど…これも黙っておこうかな。

フレートさんには、エースでいてもらいたいし、ね。

「マライアも、良くあんな機体を買ってったよな。使い物にならなかったろ?」

フレートさんは、あたしがそんなことを思っていたのを知ってか知らずか、同意を求めてきた。

「うへへっ、はは、そ、そうだったよー、もうね、宇宙飛んでるだけで、精一杯で」

「だよなぁ」

思わず、変な笑い方をしちゃったけど、幸い、気に止められてはなさそうだ。

「それにしたって、なんだって、スキナー博士なんかに用事があるんだよ?あの人、変人で有名だぜ?」

「んー、詳しく話すと、長いんだ。とりあえず、会わせてよ。おいおい、ちゃんと説明するからさ」

フレートさんは、本当にいい人だなぁ…いい人過ぎて、心配になる。

だって、レナさん助けに行ったときだって、工場のゼータをフレートさん名義で勝手に徴発しちゃったし、

宇宙へ行くのだって、かなり無理行ってゼータを回してもらったし…

今回も、こんな突拍子もないお願いをしながら、めんどくさくて説明を省いていても

「そっか。まぁ、いろいろあんだろ。感謝しろよー!

 たまたま偶然、同じチームにいるジェルミってテストパイロットが、博士と知り合いらしくて、

 なんとか頼み込めたんだからな」

なんて、気軽さだ。フレートさん、変な詐欺とかに引っ掛かったりしないよね?

大丈夫だよね?そんな心配をしながらも

「うん、感謝してるよ、フレートさん!さっすが、我らがエース!頼りになるんだから!」

なぁーんて、おだてておけば、問題ない、と思うあたしもいる。

 まぁ、なんていうか、さ。需要と供給じゃない、こういうのって?
 


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