過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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696: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/07(土) 01:23:05.51 ID:+7RdnsZDo

 これまではずっと、アクシズや船の中で、母さんと二人か、メルヴィとオリヴァーさん達と食べるかのどっちかだった。

「ん!オムレツ、おいひい!」

「こーら、マリ、お口に物が入ってるときにしゃべらないのっ」

「あはは、怒られてやんの!おっ、このスープ、出汁変えたか?」

「ユーリもでしょ!お行儀悪い!」

「ねね、カタリナ、パプリカとカリフラワー交換してっ」

「あ、うん。マリ、ダメだもんね、私もカリフラワー好きじゃないから…」

「割り当てたお野菜食べないと、デザートのオレンジなしだからねっ!」

「えぇ?!うぅ、分かったよ、食べる!頑張る!」

「…うん、私も、がんばろう…!」

 食事をしていて、こんなに楽しい気持ちになるなんて、地球に来て、4人で暮らすようになって、初めてだった。

アヤさん達のところで、レベッカちゃんと一緒に暮らしているレオナ姉さんが、家族、って言っていたけど…

きっと、家族ってこういうことを言うんだよね。

「ね、アリスママ。今日のお勉強は何?」

私は、ママに聞いてみた。

「ん、今日はね、化学と数学と、英語かな!」

「げぇ〜、化学も数学もきらーい!」

「マリ、能力でカタリナに答え聞いたら、減点だからね」

「うぅっ…バレたっ!」

マリはママにそう言われて、楽しそうにテーブルに突っ伏した。

なんだかそれが可笑しくて、私もクスっと笑っちゃう。

「あ、カタリナ!」

「ん、なに、ママ?」

「敬語抜けてる!満点、二重丸!」

「あっ…」

“ママ”にそう言われて、私は気が付いた。なんだか、顔が熱くなって、縮こまってしまいたくなる。

そんな私のカリフラワーを、“ママ”フォークで突いて、食べてくれた。

「あっ!ずるーい!」

「ふふ、ご褒美!マリは、今日の数学で80点取れたら、夕飯のあとのデザート選択権を進呈します!」

「ホント!?わたし、がんばる!」

「あはは!マリはホント、レオナに似て食べることには目がないよな!」

「ユーリは食べ物口に入れて喋らない!」

「ぷぷ、母さん、怒られてんの!」

ふふふ、楽しいな、“家族”って!
 


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