過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/14(土) 00:01:25.31 ID:xj1B6uGxo
「そっか…ふふ、マリ、ね。レオナ、あんた、マリを見くびっちゃダメよ?」
「え?」
「あの子は、あんたが思っているより、ずっとたくましくて、ずっと頭が良い。
私たちが思っている以上に柔軟で、自由だよ。私たちがどれだけあの子にしてあげられているかわからないけど、
あんたが変に意気込まなくたって、あの子は、私達以外からの愛情も、きちんと認識して、
それを味わってくれている。あの子は、変わってるけど、でも、今はすくすく育ってるよ」
アリスさんは可笑しそうな表情でそう言い、それから、いつにない、穏やかな声で
「だから、やせ我慢はやめなさい。甘えたいときは、甘えたっていい。
あんたを愛してあげたからって、マリの方をおろそかにする、なんて、そんなことないことくらいわかるでしょう?」
と言って、レオナの手を握った。レオナの頬には、涙が伝った。
それからレオナは、言葉もなくうなずいて、アリスさんに引き寄せられるようにして、その腕の中に納まった。
その様子を、私はアヤと手を握って眺めていた。マライアが見たかった、って言っていた意味がなんとなく分かる気がした。
もしかしたら、戦いから逃れてきた私たちは、こう言う物を求めて、今までやってきていたのかもしれないな…。
祈りや、想いが、形になって、繋がりになって、この戦争の続く世界を繋ぎとめて行くんだって、そうとすら思える。
アリスさんがそうだったように、私とアヤがそうだったように、敵も味方も、ジオンも連邦もない。
そう言うのものを越えて、私達は繋がれるんだ。ただ一つ、幸せを見つけたい、その想いだけで…。
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