過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
1- 20
745: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/14(土) 00:02:48.40 ID:xj1B6uGxo

 2ブロック歩いてた先にあった交差点の角に、ひときわ大きい建物があった。

「ん、これみたいだね」

「これ?何階が本屋さんかな?」

私が聞いたら、ママはクスッと笑って

「これ、全部が本屋さんだよ、カタリナ」

え…これ全部が、本屋さん?だ、だって、この建物、5階建てくらいはあるよ…?これ全部が、本屋さんなの…!?

「す、すごい!」

私は思わずそんなことを言って、ママに飛びついていた。ママはニコニコしながら

「さて、絵本コーナー探さないとね。迷子になっちゃだめだよ」

なんて言った。そうだね、こんなに大きいところじゃ、はぐれたら大変。私は、そう思って、ママの腕にしがみついた。

この手を離さなきゃ、大丈夫、だよね…?

 私たちは、そのまま、本屋さんに入った。

入り口のすぐそばには、色とりどりに印刷された雑誌が、これでもかっていうくらいに並べてある。

そのコーナーを抜けて、ママがエスカレーターのそばにあった、案内板を見た。

絵本コーナーは、2階、って書いてある。そのまんまエスカレーターに乗って、絵本コーナーまで行く。

そこは、もう、なんだか夢みたいな場所だった。

図書館で見た絵本もたくさんあるし、私がまだ見たことのない絵本もたくさん置いてある。

 「なにかほしいのがあったんだっけ?」

「うん!『北の海の妖精』!」

私が答えると、ママは宙を見据えて

「あぁ、あれね。なんてったっけ…えぇ、と、確か古い民話が元の、ラーズグース?ラーグズリース…?

 違うな、そんなような名前だったと思うんだけど…」

なんて言っている。
 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
837Res/1090.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice