過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/21(土) 01:18:34.02 ID:2Wyk15q9o
大げさだな、とは思うけど、でも、この島で初めてのハリケーンに遭遇した私も、おんなじようだったかもしれないな。
あのときは…うん、確か、アヤのシャツの裾をつまんで、ペンション中のシャッターを閉めて回るアヤについて回っていた気がする。
この嵐の中を追い返すわけには行かないし、今日はホールで屋内キャンプかな。
客室は、アヤが送って行った大口のお客さんを送り出したままになっているし、そっちへ泊まってもらうのは申し訳ないからね。
そんなことを思っていたら、ふっと電気が消えた。カタリナが悲鳴を上げる。
「うわっ!大変だ!」
「たいへん!」
「きんきゅうじたい!」
マライアの声に、ロビンとレベッカが答える。
「よし、ペンション防衛隊、出動!倉庫からランタンの搬出作業を開始する!」
「りょうかい!マライア隊長!」
「りょうかい!しゅつどう!」
三人はそんなことを言い合ってから、わざとらしくバタバタと走るマライアを先頭にして、ホールを出て行った。
私はとりあえず、電池を入れ替えておいた懐中電灯をともした。ユーリさんにアリスさんに、カタリナにマリ、マリオンも、不安げだ。
そんな5人を安心させようとしたのか、私が照らしていた懐中電灯の前に、レオナがにゅっと手を伸ばしてきた。
何をするのかと思ったら、人差し指と小指を立てて、中指と薬指をまげて親指の先とくっつける形を作って自信満々に
「キツネ!」
と言い切った。
沈黙が、ホールを包んだ。ガタガタと、シャッターの鳴る音だけが響いている。
「なんか、ごめん…」
レオナがシュンとなった。
あぁ、もう、なにこの感じ!ごめん、マライア!ペンション防衛隊!すぐに戻ってきて!
ホールが今、得体の知れない危機に陥っているよ!
私は、平常心を保つために、心の中でそんなことを叫んでいた。
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