過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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775: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/24(火) 01:50:39.91 ID:J9ii/eyso

 私たちは、ブランケットと枕を人数分抱えてホールに戻った。

ホールには、レオナがポータブル用のコンポで、

お客さんがいるときにたまに流しているのんびりしたテンポのクラシック曲をオムニバスにしたデータディスクをかけてくれていた。

良いアイデアかもね。これなら少し和めそうだし。

 私とマリオンで、ブランケットと枕を配った。まだ寝るには早いけど、こう暗いと他にできることなんてない。

こんなときは、寝てしまうに限る。

3人掛けのソファーを向き合わせてくっつければ、寝心地はそれほど良くはないけど、ベッドの代わりになる。

ユーリさん達を優先してあげて、ソファー4脚を貸してあげた。残りは3人掛けが2脚に、二人掛けが、4脚。

ロビンとレベッカは二人一緒でも二人掛けのでベッドを1つ作ってあげれば済むから、

3人掛けの方は、マリオンかレオナに使ってもらえばいいかな。

申し訳ないけど、マライアとレオナかマリオンのどっちかは二人掛けのに座って寝てもらおう。

私はロビン達のベッドに無理やり潜り込むか、狭ければブランケットをもう1枚持って来て、床に寝る、って方法もある。

母屋に戻ればベッドもあるけど、こっちは放っておけないし、

そもそも、さすがにこんな嵐の中、母屋に移動するのは危険が伴うしね。

 私たちはそれぞれで準備をして、寝る支度を整えた。ユーリさんはマリと、アリスさんはカタリナとベッドに横になる。

これって、考えてみたら、不思議な組み合わせだよね。

カタリナはずっとユーリさんと暮らしてきていたのにアリスさんと一緒で、マリはアリスさんの血を引いているわけだし

そっちかな、と思ったらユーリさんと一緒だ。でもきっと、これって4人がちゃんと家族になってるってことだよね。

うん、なんか、いいよね。

 私もロビンとレベッカを寝かしつけるのに、二人のベッドに体を丸めて入り込んだ。

レオナが3人掛けの方に潜り込んで、マリオンはまだ眠る感じではないのか、

ライトをテーブルに置いて何かを眺めながら、お茶をズズっとすすっている。

 「レナさん、あたし、寝る前にもう一度見回りして来るね」

マライアはそう言って、ホールを出て行った。

 「マライアちゃんはお仕事?」

「うん、見回り」

ロビンが聞いて来たので、私は答えた。

「隊長はえらいね」

レベッカがそう言って、ロビンと顔を見合わせて笑う。

「ほら、二人とも寝なさい。今日はお仕事いっぱいで疲れたでしょう?

 明日も片付けお願いするかもしれないから、いっぱい休んでおいてね」

「うん」

私が言ったら、二人はそう返事をして目を閉じてくれた。

 ガタガタと言うシャッターの音に、風の音、雨音のBGMに、ゆったりと流れるクラシックが、妙に心地良い。

私は両手で二人の髪を梳きながら、一緒になって目をつむる。そう言えば、こうやって3人で過ごすのは初めてだな。

それでなくっても、夜寝るときは二人とは別のベッドだ。アヤが帰ってきたら、4人で一緒に寝てみるっていうのも悪くないかもしれないな。

 私はそんなことを考えながら、いつの間にか襲ってきていた睡魔に、意識を奪われていた。



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