過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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アウドムラ
◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/18(火) 22:10:29.22 ID:KMbg4rxB0
それから4日後、船はアラフラ海を航行していた。
部屋の窓からテラスに出て、進行方向を見やれば、そこにははるかかなたに陸地が見えた。
ティターンズの臨検があったせいで予定が遅れ、昼間に到着の予定だったが、あたりはもう薄暗い。
ただ、俺たちにとっては好都合だ。すくなくとも、昼間よりは顔がバレる心配はしなくて済む。
そうは言っても。警戒を緩めるわけには行かない。
俺は、基地から乗って出た軍用車に積んであった装備の中から、双眼鏡を荷物に忍ばせておいた。
さっきから、このテラスで陸の方を観察している。まだ、距離がある上に暗がりで、どんな様子かは分からない。
あの日、ニケは2時間ほど泣き続けてから、ようやく落ち着いた。
他の子ども達はシレっとしているように見えたが、本心はどうだったのだろう?
ニケの感受性が強すぎるのか、それとも、他の子たちも同じ想いだったが、なんとか取り繕っていたのか…
ただ、レオナはニケを辛そうな眼差しで見つめていたから、もしかしたら、他の子ども達も感じ入る部分はあったのかもしれない。
俺は、ニケが泣き止むずっと前に、ジョニーのことを考えるのはあきらめた。
感謝こそすれ、今の俺たちは、感傷に浸っている余裕はないんだ。
「どう、様子は?」
部屋の中からハンナが声をかけてくる。
「まだ、何も見えないな」
俺が首を横に振ると、彼女は肩をすくめて
「まぁ、そうだよね。なんにもないと良いんだけど…」
とつぶやくように言った。
本当に、その言葉に尽きる。
部屋の中にいるサビーノ達や、レオナも、幾ばくか緊張した面持ちでいる。
こんな時に、ニュータイプの勘で、敵が居るか居ないか、分からないものだろうか?
いや、そこまで便利なわけはないな。
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