過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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797: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/10/01(火) 00:08:51.31 ID:ObsLsi9Ro

 あたしは、うなずいて、ひとまずペンションの中に戻った。

玄関を入って、ポンチョとヘルメットを脱いで、とりあえず一段低くなっている土落としのスペースにハンガーを使って引っ掛けておく。

マリオンもあたしと同じようにカッパとヘルメットを脱いで、それから中に着ていたボディアーマーも脱いだ。

あたしも腰につけていたピストルベルトを外して装備も床においておく。

 雨具を着てたのに、あたしもマリオンもびしょぬれで、ひどい姿だ。

そんなお互いを見て、なんだかまた少しおかしくって顔を見合わせて笑ってしまう。

「マリオン、先にシャワー浴びておいでよ。暖まっておかないと風引いちゃう。

 目が通り過ぎたら、もうひと働きしなきゃいけないかもしれないからね」

「はい、じゃぁ、そうします」

マリオンとそう言いながらペンションの中にあがる。

あたしはとりあえず、ハリケーンが来る前に持ってきておいた部屋着に着替えて、マリオンはその間にシャワーへと向かった。

 そういえば、お腹空いたな…なにか、食べるものあったっけ…

あたしはそう思って、眠ってしまっているだろうみんなを起こさないように、ホールからじゃなく、廊下のほうからキッチンへもぐりこんだ。

保温ポットの中にはまだお湯が残っている。

電気が切れちゃってて、すこしぬるくはなっていたけど、まぁ、ココアを溶かすくらいは出来そうな温度だ。

それから、夕食のときに残った食パンがあったから、そこにチーズとハムを乗せて、オーブンで焼いておく。

疲れたときは炭水化物と甘いもの、これは基本だよね!

 二人分のココアのカップに、二人分の焼いたハムとチーズのトーストをトレイに乗せてホールにこっそり戻って、

そっとテーブルに腰掛けた。起こしてないかな、と心配していたら、レナさんがムクっと起き上がった。

あ、起こしちゃったかな…

「…ん、マライア、今、何時…?」

「ごめんね、起こしちゃった?夜中の2時ちょっと前だよ」

「…見回り、行ってくれたんだっけ」

「うん、外は異常なしだったよ」

「…ふわぁぁ…、そっか、ありがとう」

「なにかあったら起こすから、それまでゆっくり寝てていいからね」

「うん、そうさせてもらうね…ふわぁ…んしょっと」

レナさんは大きなあくびをして、狭いベッドに丸くなって再び寝息を立て始めた。

 うん、レナさんは大丈夫みたいだね、良かった。あたしは安心した。

やっぱり、レナさんはああしてのんびりしてくれている方がいい。

だって、ここはアヤさんやあたしの帰ってくる場所。レナさんには、いつでもああでいてほしいって、あたしは思うんだ。

それに…ね、
 


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