過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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802: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/10/02(水) 21:30:53.10 ID:bHj1zBz9o
 ゴンっと、鈍い衝撃で私は目を覚ました。

なにかと思ったら、ロビンのかかとが私の頭に降ってきたせいだった。

ロビンってば、寝心地悪かったのかな?いつもはもっと寝相いいのに。

 私はそんなことを思いながら、眠い目をこすって、狭いベッドから起き上がった。

ずっと猫みたいに丸くなって寝ていたからか、体がミシミシと音をたてて、微かに痛む。

そんな感覚にかすかな懐かしさを感じながら、大きく伸びをする。

 ホールの窓からは、まばゆいばかりの麻日が差し込んできている。あれ、シャッターがもう開いてるんだ…

私はそれに気づいて、ホールの中を見渡す。

空いていた二人がけのソファーにマライアが座っていて、その膝を枕に、マリオンが眠りこけていた。

「レナさん、おはよう」

マライアは明るい笑顔でそう言ってきた。

「おはよう、マライア」

私もマライアにそう声を掛ける。マライアはソファーに座ったまま、マリオンに気を使いながらコーヒーをすすっていた。

「ずっと起きてたの?」

私が聞いたら、マライアは肩をすくめて

「うん、まぁ、念のために、ね。なんにもなかったけどさ」

なんて言う。

「マライア、マリオンとそんなに仲良しだっけ?」

そう聞いてみたらマライアはニコッと笑って

「うん、昨日の夜、マリオン眠れないって言うから、いろんな話しててね、懐かれちゃったんだ」

だって。

 まぁ、その方が良いんだったら、そういうことにしておいてあげようかな。

私はこぼれそうになった笑みをごまかすのに、大きなあくびをして

「もう大丈夫そうだし、今からでも少し休んだら?」

といってあげる。でもマライアは、ケロッとした顔で

「ううん、平気だよ」

と返事をする。うん、まぁ、じゃぁ、それもそういうことにしようね。

でも、今はそのまま、マリオンの枕になっていてあげてね。お互いに疲れているだろうし。

 あたしは、“ベッド”の中のロビンとレベッカの髪を撫でてからゆっくりと外に出て、今度は全身で伸びをする。

窓の外は、もうすでに青空だ。波の方はどうだろう?

アヤ、何時ごろに帰ってくるかな…それまでに、自分ひとりでやれることはやっておこう。

中のことは、レオナにお願いして、私はペンションの周りのゴミ拾いでもしようかな。

 


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