過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/10/07(月) 20:06:17.42 ID:m3HfRBlIo
俺と中尉を狙って、モビルアーマーはビーム砲を連射してきた。
「ルーカス!反撃は良いから、とにかく避けて!」
中尉の指示が飛んできた。そんなこと言われなくても、反撃なんて出来そうもないですって!
俺は神経を研ぎ澄ませてせまりくるビームの軌道を読み、機体を動かす。
なんて連射数だ…機体の反応が追いつかないぞ…!
「マライア!いったん、退避しろ!」
「隊長!他に敵の増援がないか、見張ってて!」
中尉は隊長にそう言った。この人は…あれをやるつもりなのか…?!
中尉は、木の葉のように攻撃をかわしながら、黙っていた。狙っている…なんだ?
敵の軌道を読んでいるとでもいうのか?
「そこ!」
マライア中尉は、突然にそう怒鳴ってビームを放った。
光跡の伸びた先に、まるでモビルアーマーが突っ込むようにして重なり、爆発するでもなく、引き裂かれるようにして分解した。
「ふぅー」
中尉のため息が聞こえた。本当に、この人は…なんて能力を持っているんだ…俺は言葉が継げなかった。
「あれだけ高速で動き回ってる、ってことは、機動性はあっても、急な旋回は出来ないんだよね。
直線でビュンビュン飛び回って、こっちをかく乱してくる戦法だったみたいだけど、旋回時には速度も落ちるし、
基本的に直線で動くから、進行方向にビームを撃ってあげれば、避けきれない。
ほら、車は急には止れない、っていうやつと同じだよ」
中尉はそんなことを言って、笑い声をあげた。
「お前は…いったい、どこでそんな操縦を習ってくるんだよ」
隊長が半ばあきれた様子で中尉にそう言う。それを聞いた中尉はなんだか妙に得意そうに
「あたしの大事な姉貴分たちが教えてくれたんだ!高速機を相手にするときの、予測射撃は基本だよ!」
と言ってのけた。
確かにそうなのかもしれないが…あれは予測の域を超えている。
完全に、あの位置を敵のモビルアーマーが通過するのが分かっていた感じだ。
やっていることはなんとなくわかるが、けっして俺なんかが真似できる芸当ではなかった。
「まぁ、なんにしても、無事で何よりだ。任務を続行するぞ」
隊長は気を取り直して俺たちに指示を送ってきた。
「了解!ルーカスも、気を引き締めてね!」
「はい!」
「お前に気を引き締めて、なんて言われても、説得力ないよな」
「たっ、隊長!なんにもしてないクセにそんなこと言わないでよ!」
「なんだとぅ!?」
また始まった。頼むから、本当に気を引き締めてほしいもんだ。こんなんじゃ、こっちまで肩の力が抜けてくる。
俺は相変わらず漏れてしまう笑みを、こらえきれずにいた。
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