過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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822: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/10/07(月) 20:07:10.86 ID:m3HfRBlIo




 モニターの外には、無数の艦艇がひしめき合っている。さすがにこれだけ数が揃うと、壮観の一言に尽きる。

 俺たちは、乗艦のサラミス級のMS甲板に乗機に搭乗して突っ立っていた。

ここのところ動きが活発になってきているジオン残党へのけん制のために、

わざわざこれだけの数をそろえて観艦式を行うことになっていた。

周囲には、観光用の旅客シャトルや、小型の報道用の艦艇までが詰めかけてきている。

それでなくとも、宇宙軍の7割近い艦艇を集結させているんだ。

なんとなく、この宇宙も狭いな、と感じるほどの混み具合いに俺はやや面喰っていた。

 「これだけ集まると、すごいねぇ」

マライア中尉は、まるで呆けた様子でそう無線で話しかけてくる。

「そうですね…ただ、名目は気に入らないんですけど」

「確かにねぇ。これって、逆に刺激しちゃう気がするよね」

俺の言葉に、彼女は同意してくれた。ジオン残党へのけん制と言えば聞こえはいいが、

言い換えればこれは、連邦軍の健在と力を見せつける示威行為だ。残党の反感を煽ることも必至。

そのあたりのことを連邦首脳部はどう考えているのか…いや、考えてなど、いるはずもない、か。

「まぁまぁ、そう言うのはお偉方に任せておくことだな。それよりもお前ら、お上品にしておけよ。

 テレビ中継も来てるんだからな。我が隊の恥を晒すようなことだけは慎めよ」

「恥ずかしいのは、隊長の機体のマークでしょ!?なによ、その左肩のヌードのジェーンって!誰よ、誰なのよ!?」

「なんだ、マライア、ヤキモチか?」

「ルーカス、あたし隊長撃っていいかな?いいよね、撃っても?」

「中尉、抑えてください。あんなマークが入ってても、一応隊長なんですから」

「おい、ルーカス!一応ってのは、どういう意味だ!?」

ともあれ、甲板上に機体を並べて胸を張っているだけの俺たちは退屈には他ならない。

すっかり慣れたバカ話を三人で盛り上げている間にも、艦隊のパレードは続いている。

 不意に、前方で何かが光った。なんだ?と思う間もなく、先頭を航行していたマゼラン級2隻が相次いで爆発を起こした。
 


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