過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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88: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/18(火) 22:25:04.05 ID:KMbg4rxB0


 俺はそこまで聞いて顔を上げた。すると、彼はニッと笑って

「そう。あんたらはそれまで逃げ延びなきゃならない。俺たちにも、カラバの任務があるから、ずっとは守ってやれない。

 とにかく、俺たちは旦那との約束通りにあんた達をここから逃がす。そこから先は、あんたが頼りだ」

と言ってくれた。ジョニーの救助がいつになるのか、なんてことはまだわからない。保護をしてくれるかすら、不透明だ。

だが、俺にとってはそんなことはどうでもよかった。

今まで逃げて回っていただけだが、もしかしたら、あいつらを安全に生活させてやれる場所へ連れて行ってやれるかもしれない。

俺たちも、そこに厄介になることもあるいは…。

これまでのように安全や安心が用意されていないのとは違う。

追われる心配がなくなる場所に行くことができるという可能性があるのなら、それは俺たちにとっては、何にも代えがたい希望だ。

それから彼は、ふと、思い出したように

「そういや、名前、聞いてなかったな」

とこっちの顔色を窺ってくる。

「マーク。マーク・マンハイムだ。よろしく頼む」

俺は名乗ると、彼は満足そうな表情を浮かべた。

「マーク、か。俺は…そうだな、やっぱり、ジーク、と、そう呼んでくれ」

ジークは、そう言って笑った。


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