過去ログ - 千早「近付いたら飛び降ります」P「……そうか」
1- 20
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:16:18.82 ID:jnnS4MH7o
曇り空のジメジメした空気の屋上。
俺の担当するアイドル、如月千早はフェンスのてっぺんにしがみついていた。
手を離して、バランスを崩したら、ビルの下までまっさかさまに落ちてしまうだろう。

それなのに、彼女の声は少しも震えていなかった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:17:00.49 ID:jnnS4MH7o
千早「プロデューサー、あなたは言いました。
  二枚、アルバムを出した後は好きにさせる、と」

P「好きにさせるとは言ってない」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:18:56.10 ID:jnnS4MH7o
千早「……これ以上あなたの操り人形でいるのは我慢できません」

P「我慢できなくて、それで、死ぬのか?」

千早「…………」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:20:39.70 ID:jnnS4MH7o
P「……どう頑張っても次のアルバムからは無理だな。悪いけど。
  大分日程も詰めちゃったし」

千早「…………」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:21:36.39 ID:jnnS4MH7o
P「……良いけど、飛び降りたら俺も後追って飛び降りるぞ」

千早「……脅しのつもりですか?別に構いませんよ。
  私、あなたみたいな拝金主義のリアリスト、嫌いですから」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:23:31.50 ID:jnnS4MH7o
P「結局全然売れなくて、あいつは県外の事務所に異動……。
  はっきり言えば、ここを追い出された訳だ」

千早「……私のせいだと?」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:25:17.19 ID:jnnS4MH7o
千早「…………」

P「……飛び降りる気持ちは残ってるか?」

千早「十分に。今すぐにでも逝けます」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:26:30.60 ID:jnnS4MH7o
P「嫌いだよ。それとこれとは別だ」

千早「…………どれくらいかかりますか」

P「……何がだよ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:27:29.04 ID:jnnS4MH7o
千早「それじゃあ」

P「そうだな、三年くらいは待ってもらう」

千早「三年……」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:28:25.51 ID:jnnS4MH7o
千早「そんなの嫌ですよ。死んだ後もあなたと一緒だなんて」

本当に嫌そうに言って、彼女はフェンスを降りた。
埃を払い、服の皺を伸ばし、身繕いをして俺の前に立つ。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 12:29:29.27 ID:jnnS4MH7o
千早「……戻りましょう。みんなに謝らなきゃ」

P「頑張ってくれ。俺はまだ仕事が残ってる」

千早「一緒に謝ってくれません……?」
以下略



19Res/7.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice