1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 17:32:56.39 ID:Dd59npfE0
窓の外には雨が見える。
か細い筋が何本も何本も浮かんでは消えてを繰り返す。
俺はといえば、薄暗い事務所の壁にもたれかかり、床にへたり込んでいる。
大の大人が、まるで怯えた仔鹿のように力なく。
まるですがりつくように、壁に身を預けている。
独り立ちして何年も経つ。
いっぱしの社会人として、『大人』というやつにもなれてきた頃合だと思っていた。
酒や煙草の美味さ、週末の夜の幸福感。
そんなものもわかってきた年頃だと。
それでも
銃口を俺に向ける少女を前に、そんなものは何の役にも立たなかったのだ。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/15(土) 17:36:29.26 ID:Dd59npfE0
注意
原作内容と異なるオリジナル設定あり。
途中経過であれこれとある可能性があるので、許容できない方は読まない方がいいかもしれません。
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